’53 Duo Jetのお話。
今回はGretschのVintage Series G6128T-53モデルのお話です。
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その名の通りDuo Jetが誕生した1953年のスペックを再現したモデルとなります。
ぱっと見ジョージ・ハリスンが使っていた1957年タイプと似ているのですが、
何が違うのか細かい部分を紹介していきたいと思います。
まず1番の違いは指板のポジションマークです。
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56年以降の仕様だとハンプブロックインレイですが、
こちらは単純な四角形のブロックインレイが採用されています。
その続きでヘッドストックに目を移すと…
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“スクリプト”ヘッドストック・ロゴになっています。
また’57以降のモデルは一部を除いて黒い突板が採用されていますが、
こちらは木目の見えるローズウッド製の突板なのも特徴です。
さて次のポイントはピックガード。
![](https://www.niconico-guitars.com/html/blog/wp-content/uploads/2024/06/IMG_8312-1024x1024.jpg)
通常は銀色のプレキシグラスタイプのガードですが、
1953年モデルは白い1プライのガードになっています。
いい意味でちょっとチープな感じが可愛らしいですね。
続いてトレモロユニット。
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GretschロゴのないBigsby B3ビブラートが搭載されています。
ブリッジも1957年タイプではスペース・コントロールブリッジが載っていることが多いですが、
アルミ製の削り出しブリッジが搭載されています。
ロゴ部に塗装のないビグスビーと組み合わさると、
どこかバイクやガレージなどを感じさせる無骨な見た目でかっこいいです。
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ピックアップはヴィンテージのDyna Sonicを再現した
“TV Jones T-Armond”モデルが2機搭載されています。
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ちなみにこの年式のDuo JetはGene Vincentのバックを務め、”ギャロッピング”の元祖となった
クリフ・ギャロップ氏が使用していたことでも知られています。
ファンの方はもちろん、よりクラシックな見た目のDuo Jetが欲しいという方におすすめです。