[ニコニコ雑記] 3PUギターのコントロール ~Gibson以外のブランド編2~

こんにちは、店長の野呂です。

明日12/14から12/21まで臨時休業とさせていただきます。
お客様にはご不便をお掛けいたしますが、予めご了承いただけますようお願い申し上げます。
休業期間中メールでのお問い合わせは受付けておりますが、回答につきましては 12月22日(日)より順次対応させていただきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。


さて、前回までに引き続き、今回はZemaitisの3ハムバッカーのギターの紹介です。

ゼマイティスのディスクフロント、”S24DT Tribal Tattoo Design”モデルです。
フルサイズのハムバッカーが3発といえば、Gibsonの次に思い浮かんだのがこちらです。

写真のものは復刻モデルで、ローリングストーンズのロン・ウッドが使用していたことで知られるオリジナルモデルがベースとなっています。

コントロールはマスターボリューム、各ピックアップのトーン、5wayセレクタースイッチとなっており、いわばストラトに似たオーソドッグスなコントロールです。

現行品の”DFG24 3H”では、マスタートーン、各ピックアップのボリューム、3wayセレクタースイッチとなっています。
センターPUボリュームはプッシュ/プルが可能で、これがセンターPUのオン/オフとして機能します。
センターPUは単体での音は出ず、リアまたはフロントまたは両方のピックアップにミドル・ピックアップを付加する形式となっています。
上述のモデルでは選択できなかった全てのPUの同時出力とリア+フロントのミックスが使用できるようになっています。

UNITED STATES – SEPTEMBER 01: Photo of FACES and Ron WOOD and Ronnie WOOD; Ron Wood with The Faces, performing live onstage, playing Zemaitis guitar (Photo by Robert Knight Archive/Redferns)

実はロンが使用していたオリジナルは上記の復刻モデル2つとは大きく異なるコントロールとなっていました。
写真から分かる通り、合計7つのノブと3つのPushスイッチが搭載された珍しい仕様です。
本家のコントロールは以下の通り。

・各PUのON/OFFスイッチ
・各PUのボリューム、トーン
・マスターボリューム

確かにこれならどんなバリエーションのPUの選択も、それぞれのPUの細やかなボリュームやトーンのコントロールも可能となっています。
それぞれのPUのON/OFFが選べるのは後年のTom Andersonなどのスーパーストラト系のコントロールのようで、ロンがこのギターを手に入れた1971年当時としては非常に先進的だったのではないでしょうか。

かつて1990年にGrecoから本家の仕様をしっかり踏襲したモデルが300本限定で生産されていました。(ロン本人もLiveでサブとしてこちらのモデルを使用しています。)
個人的には本家仕様の復刻モデルがまた生産されることを願っております!

今回はこの辺で。

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