[ニコニコ雑記] 販売中の商品紹介 その8 ~Ram’s Head~

こんにちは、店長の野呂です。
前回に引き続き、販売中の商品の魅力を皆様にご紹介いたします。

今回はヴィンテージ市場で極めて高い人気を誇る有名FUZZペダルが入荷いたしましたので、ご紹介させていただきます。

こちら、1976年製のBig Muff “Ram’s Head”です!
写真で見ての通り非常に綺麗な外観を保っており、貴重な元箱も付属いたします!

本機のポットデイトは’76です。
1973年〜1976年まで製造されていた通称”ラムズヘッド”=”羊の頭”と呼ばれる個体、筐体正面の右下のロゴが由来となっています。
様々なバージョンが存在するビッグマフにおけるV2(バージョン2)仕様です。

写真をみていただくと、真ん中のToneノブがなぜか真下を向いていて、左右のVolumeとSustainノブはそれぞれ内側を向いています。
実はこのつまみの位置がそれぞれのノブのセンター(普通のエフェクターで言うところの12時の位置)となっており、これはラムズヘッドのコントロールの大きな特徴の一つです。
つまみをどの程度回しているのか、慣れるまではパッと見での判断が難しいですね。

ちなみにそれぞれのノブを”0″の位置に設定すると、このような位置になります。

Toneノブは現行品と同様にハイパスとローパスを組み合わせた回路で、効きが非常によいことも現代のビッグマフと共通する特徴です。
ただしラムズヘッドではフィルターの効きが現行品とは逆で、時計回りに回していくと音がこもっていく仕様です。

そんなラムズヘッドですが、実はラムズヘッドの中でも年式によって様々な違いがあります。
ここで仕様をおさらいしましょう。

・ノブの形状
→’73〜’74はいろんなバリエーションのラジオ用ノブ
→’76〜’76はDaka-Ware製円形ポインターノブ

・筐体裏面の滑り止め
→’73〜’74は凹凸のある板状のゴム
→’76〜’76は四隅に丸い小さなゴム足

・電源スイッチの表記
→’73〜’74は”ON”のみ
→’76〜’76は”ON”と”OFF”

・筐体下部側面
→’73〜’74はリベットあり (電池ホルダーを筐体にリベットで固定していた)
→76〜’76はリベットなし (以下の写真のように電池は発泡スチロールで囲いに収める形式になります)

内部の基盤のカラーも年式によって変わってまいります。
BIG MUFFはオペアンプver.を除いてすべて回路構成は基本的に同じで、4段のトランジスタから構成されています。
今回の個体にはシリコントランジスタのBC239Cが搭載されています。(3つ足のある黒いパーツです。)

時に異なる定数のパーツが使用されるなど、近い年代の個体であっても非常に個体差が大きいことで知られるラムズヘッドですが、本機はまず第一に音量がめちゃくちゃに大きいです。
ボリュームを12時にした時点でユニティを上回るかなりの爆音が得られます。

私も普段76年製のラムズヘッド(トランジスタは2N5087)を使用していますが、音量感に関しては似通っている印象です。
違いを感じたのが歪みのコンプレッション感で、私の所有しているものより本機はコンプレッションが少なく音が潰れない印象でした。

こちらの商品はすでにHPに掲載して販売中となっております。(商品ページはこちら)
ご来店いただけるお客様は、もちろん店頭でお試しいただけます!

何かご不明な点やご質問等ございましたら、こちらからお気軽にお問い合わせくださいませ。

当店では全国各地への通信販売も承りしております。
注文方法やお支払い方法に関しては当店HPのこちらのページをご参照ください。

次回紹介のアイテムもお楽しみに!
今回はこの辺で。

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