[ニコニコ雑記] Travis Bean入荷! ~幻の名器? 時代の迷器? アルミネックギター~

こんにちは、店長の野呂です。

今回は、新入荷の珍しいギターを1本紹介したいと思います!

“Travis Bean TB-1000”です!

1974年から1979年まで製造されたかなり珍しいギターで、コアボディ&アルミネックというかなり攻めた仕様となっています。

さてこのTravis BeanですがTravis Bean氏がMarc McElwee氏とGary Kramer氏と立ち上げたブランドです。

5年間で3,600本ほどの楽器が生産され、著名な使用者をあげると以下の通り。

Jerry Garcia (Grateful Dead)

Ace Frehley (KISS)

Joe Perry (Aerosmith)

Keith Richards (New Barbarians期)

Ronnie Wood (Rolling Stones1975年のツアーとNew Barbarians期)

その他にもたくさん錚々たる方々に使用されていますが、今となっては知る人のみぞ知る楽器になりました。

それではこのギターの特徴に迫ってみたいと思います!

まずは最大の特徴アルミネックから。

ヘッドストックは”T”型の空洞が設けられた面白いデザイン、ネックヒールは最終フレットギリギリに設定されています。

ネックとボディの接続面ですが、段差のついた形状のネックが同様に段差のついたボディに差し込まれております。

ブリッジやPUは全てネックの延長線上のアルミ部分にあり、PUマウントネジはボディバック側です。

ブランドロゴの入ったPUは“ハイゲインハムバッカー”タイプとメーカーが言う通り、結構出力が高くパワフルです。

重いアルミネックとハイパワーピックアップが相まって、ロングサスティーンかつ重厚なサウンドが楽しめます!

そして細かいところですが、コントロールノブも少し独特です。

普通のスピードノブ(透明)かと思いきや塗り潰しの黒に白文字となっており、ちょっとチープな見た目が可愛いです。

最後に共同製作者のGary Kramerという名前ですが…聞き覚えはございませんか?

そうです、Van Halen氏が使用していることで有名な”Kramer”を立ち上げ、Gary Kramer Guitars名義で伝説の”Sky Guitar”を製作した本人です!

しかも70年代のKramer Guitarといえば、アルミネックの450Gモデル!

並行して同じような楽器を作っていたとは、実質OEMだったんでしょうかね。

今回はこの辺で。

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