祝発売30周年、Music Man Lukeのお話。

今回はMusic ManのLukeモデルのお話です。

Lukeモデルは1993年に登場したスティーブ・ルカサー氏のシグネチャーモデルです。

タイトルにもあります通り、今年で発売から30周年を迎えるロングセラー機種となりました。

コンパクトなサイズ感のボディシェイプは当時から引き継がれていますが、
ピックアップ等の仕様はアップデートされているので、複数のバージョンが存在しています。

良い機会なので各バージョンごとの特徴をまとめてみようと思います。

まずは1993年に登場した初代Lukeから。

Silhouetteを基にした小ぶりなダブルカットボディは、
ほとんど形を変えず現代も引き継がれています。

1番の特徴はフロイドローズトレモロとシンプルなコントロールです。

PUセレクターとボリュームのみというレイアウトは
前年まで使用していたValley Artsの”Robot”と同じですね。

PUはEMG製で、フロントとセンターにSAVをルカサーのためにアレンジした”SLV”モデル、
リアにはハムバッカータイプの”85″モデルが搭載されました。

続いてLuke II。

トレモロユニットがフロイドローズから自社製の2点支持タイプに変わりました。

また電装系だとトーンコントロールが追加されました。

PUは初代同様にEMG SLVと85のコンビネーションです。

最後は現行のLuke III。

ここで大幅に仕様が変わります。

ピックアップがEMG製からDimarzio製のPUへ変更されます。

ルカサー曰く、より自然な音色を求め長年愛用したアクティブPUから
「パッシブPU + プリアンプサーキット」の組み合わせにアップデートしたそうです。

このアクティブ・プリアンプがかなり優秀で、ボリュームのPush/Pushによる
最大20dbのブーストや、コイルタップ時の音量調整などが可能です。

またボリュームはプリアンプを通した後にコントロールする仕組みなので、
音量を絞った際の音質の変化が少ない信号の流れになっています。

PUレイアウトはHHとSSHが選択可能で、
2020年以降はキルト/フレイムトップも生産されています。

時代にあったアップデートがなされたからこそ、
30年経った現在でも定番機種として生き残っているのかもしれませんね。

今年はTOTO来日公演も決まっていますし、
この機会に”Luke”を手に取ってみてはいかがでしょうか。

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