2017年7月31日 / 最終更新日 : 2017年8月4日 toshiakikasuya REGULAR 089『ジニーの『リゾート』/その1』one more time (Them cover) from リゾート(山口冨士夫&加部正義) live 1976(2CD) 1976年8月、 約40年前の夏の終わりに、 渋谷のエピキュラスで 『SWITCH-ON!(スイッチオン!)』という 音楽イベントが開催された。 仕掛けたのは岩田鉄太郎なる人物である。 「岩田鉄太郎っていうのは、 私の知ってる限りは画家だね。 油絵を描いていた」 そう言って、ジニー(※1)が肩をすく >> Read more
2017年7月10日 / 最終更新日 : 2017年7月10日 toshiakikasuya REGULAR 088『冨士夫の誕生日』リゾート(山口冨士夫+加部正義) 夏になると思い出すことがある。 冨士夫の還暦祝いの日だ。 2009年の8月10日だったから、 もう8年も前のことになるのだろうか。 羽村の冨士夫宅に親しい友人たちが集まった。 ダイナマイツ時代からの盟友、 吉田くん(吉田博)が バカでかいケーキを作ってきて、 村八分時代からの知人、 寺田社長が旨い肉 >> Read more
2017年6月30日 / 最終更新日 : 2017年6月30日 toshiakikasuya REGULAR 087『梅雨の手紙』ひとつ/山口冨士夫 あの年は、珍しく長雨が続いていた。 降水量も多く、160%だという。 そんな、傘をさすのも おっくうになるような 1985年6月の終わりに、 雨粒に濡れて、 少しばかりよれた封筒が届いたのだ。 冨士夫からだった。 分厚くふくれた封の姿に 多少なりともたじろぎながら、 中身を引きずり出してみた。 10 >> Read more
2017年6月16日 / 最終更新日 : 2017年6月16日 toshiakikasuya REGULAR 086『不可思議な体験』Funny Day/The Ding-A-Lings 今回のよもヤバ話は少しひん曲がる。 不可思議な体験について話そうと思うのだ。 最初は小学校の低学年の時だったと思う。 自宅の居間で一人遊びをしている時に、 なんともいえない妙な気分に襲われた。 “ボァン”という頭の揺れとともに、 薄い耳鳴りのようなものがしてきたのだ。 「なんだべ?」 ザワザワという >> Read more
2017年6月4日 / 最終更新日 : 2017年6月4日 toshiakikasuya REGULAR 085『後楽園ホール』/瞬間移動できたら 6月に入った。 1年の半分が過ぎようとしている。 気候も良いし、風も爽やかなので、 なんか良い気分なのだ。 これで、何か面白い考えでも湧いてくればサイコーなのだが……。 そんな想いで庭を眺めると、 春の息吹きで草木が大きく伸びをしているのが解る。 もうすぐ梅雨になるのだ。 むせ返るような夏が来る前に >> Read more
2017年5月28日 / 最終更新日 : 2017年5月28日 toshiakikasuya REGULAR 084『BLUE & LONESOME SPECIAL LIVE!』THE BEGGARS/Rolling Stones Tribute 今回は『Beggars』のヴォーカル、 ケンちゃんの話をしようと思う。 彼がいなければ、 TEARDROPSの成り立ちも 大きく変わっていただろうし、 スムーズに滑り出すことが できなかっただろうと思う。 そんな、ケンちゃんに初めて会ったのは、 まだまだ音楽の雰囲気が 漂っているころの吉祥寺だった。 >> Read more
2017年5月17日 / 最終更新日 : 2017年5月17日 toshiakikasuya REGULAR 083『バウスシアター』/ヒッチハイク from 『TEARDROPS LIVE 1990 ‘ BAUS THEATER’ – Vintage Vault Vol.2』 吉祥寺の北口、 サンロードをますぐ行ったドン付きに バウスシアターはあった。 そこで、1990年の6月/1、2日、 TEARDROPSのアルバム 「MIXIN’ LOVE」発売記念の ライヴを2DAYS で行ったのだ。 渋谷ラママのブッキングで お世話になっていた 大森さんのプランである >> Read more
2017年5月7日 / 最終更新日 : 2017年5月7日 toshiakikasuya REGULAR 082『鳥井賀句(さん)そして、ジョニー・サンダース』 冨士夫の音楽に関わり始めた頃の話。 僕は世間知らずの会社員で、 20代後半の生意気盛りだったのだと思う。 マスメディアの仕事に携わっていたので、 何か大きな勘違いでもしていたのだろう。 好きなことなら、 何でもできるような気がしていた。 日の当たる明るい方向に 背伸びした自分をかざして、 すれ違う人 >> Read more
2017年4月29日 / 最終更新日 : 2017年4月29日 toshiakikasuya REGULAR 081『ミューズホールのチャー坊』/ 水たまり 「チャー坊を寄せてやって」 珍しくテッちゃんが頼み込んできた。 1990年の5月のことである。 僕らはTEARDROPSの『Mixing Love Tour』 のために京都に来ていた。 ゴールデンウィーク明けの、 ミューズホールでの2Daysだったのだ。 その後には1日空けて、 神戸のチキンジョージ >> Read more
2017年4月21日 / 最終更新日 : 2017年4月21日 toshiakikasuya REGULAR 080『オケラ長屋のダイナマイツ』恋はもうたくさん 瀬川さんのライヴがとっても良かった。 文句無く愉しかったのだ。 まったくもって申し訳なくも失礼な話なのだが、 観に行く前に想像していたのは、 内輪ノリで緊張感もなく、 明るいだけの仲間内のステージってやつ。 そう想って、 なんか部外者気分になっちまうかな、と、 ず〜っと、食わずスルーをしていたのだが >> Read more
2017年4月13日 / 最終更新日 : 2017年4月13日 toshiakikasuya REGULAR 079『シーナ&ロケッツ/シーナの日』レモンティ このブログを始めて、まる2年が経つ。 実は、ブログを始める前は、 冨士夫のアルバムを作りたいと想っていた。 数日かけて約20曲を選び、並べてみたのだ。 「滅多にない出来映えだぞ」 完全に独りよがりで悦に入る。 さて、コレをどーしようか? エミリに聴かせて、 コイワイくん(グッドラヴィン)に聴かせて、 >> Read more
2017年4月4日 / 最終更新日 : 2017年4月4日 toshiakikasuya REGULAR 078『入学式/春の光と風』 みどりの中へ やっと暖かくなってきた。 春である…。 もうすぐ、蝶々がひらひらと舞うのだろう。 子供のころは、その風景にワクワクしたものだ。 しかし、大人になっていくにつれて、 浮かれてばかりもいられないことに気がつく。 そして、最近では越冬したことにさえ一息つきたくなる。 そんな、クマのような気分に一瞬たじろい >> Read more
2017年3月29日 / 最終更新日 : 2017年3月29日 toshiakikasuya REGULAR 077『ひまつぶし/お花見』 SO WHAT3/何処へ行っても まだ、北鎌倉に住んでいたころだった。 「コレ、聴いてみ、トシが好きだと思うよ」 エミリが一本のカセットテープをくれた。 マジックで『ひまつぶし』って書いてある。 “ なんじゃろ? ”って思いながら音を流す。 ちょうど今と同じように、 季節が春めいてきた頃。 庭に面した障子窓を開け放ち、 早春の風に吹 >> Read more
2017年3月17日 / 最終更新日 : 2017年3月17日 toshiakikasuya REGULAR 076『村八分(SO WHAT 2)』村八分BOX -LIMITED EDITION Trailer このブログは一応、 時系列に書いているつもりなのだが、 書き手の性格の歪みで、 ついついアチコチに飛んでしまう。 だから、読んでいるほうは ワケがわからないようだ。 ここで、一応説明してもいいかしら? ブログ年では、今は1990年の4月である。 TEARDROPSはMIxin Love Tourを始 >> Read more
2017年3月7日 / 最終更新日 : 2017年3月7日 toshiakikasuya REGULAR 075『ムッシュ・かまやつさん/NO NO BOY』Mark Cass & ムッシュ ♪ No No Boy ムッシュ・かまやつひろしさんとは、 ほんの少しだけだったが、 関わりを持てた時期があった。 よく、その数少ないエピソードを これ見よがしに自慢したものだ。 “ い 〜 だ ろ 〜 ”ってな感じである。 それを聞いて羨ましがるのは冨士夫である。 実は、彼はかまやつさんの大ファンだった。 中学生のころは >> Read more
2017年2月28日 / 最終更新日 : 2017年2月28日 toshiakikasuya REGULAR 074『SO WHAT/阿佐ヶ谷』トンネル天国/ザ・ダイナマイツ 阿佐ヶ谷にある中杉通りが気に入っている。 青梅街道から早稲田通りまでの並木道が、 このうえもなく気持ちいいからだ。 しかし、かつての阿佐ヶ谷駅は、 現在のような高架ではなく、 南北をさえぎる踏切があったらしい。 つまり、木漏れ日のある並木道は、 南側だけのものだったのだ。 すると、北口からの風景は >> Read more
2017年2月18日 / 最終更新日 : 2017年2月18日 toshiakikasuya REGULAR 073『呑んべえ親父』Rock Me たまには身内の話をしてもいいだろうか。 ウチの親父は中学の教師だった。 社会科を教えていたのだが、 すンごい飲んべえだった。 ほとんどアル中だったのだろう。 朝から手が震えているのだ。 だから、少しばかり“グビッ”と飲む。 すると震えはおさまった。 そのくせ、“真面目”ってのが好きだった。 いつも「 >> Read more
2017年2月11日 / 最終更新日 : 2017年2月11日 toshiakikasuya REGULAR 072『大阪』ON THE ROAD AGAIN 冨士夫はライブが大好きだった。 それが生き甲斐だったのかも知れない。 そのくせ、人見知りで気が小さい。 だから、ライブが近づいてくるにつれて、 だんだんと不安定になっていくんだ。 「今度のツアーは大阪からだよな」 リハーサルスタジオで、 ギターをケースにしまいながら ひと息ついた冨士夫が訊いてきた。 >> Read more
2017年2月1日 / 最終更新日 : 2017年2月1日 toshiakikasuya REGULAR 071『チコヒゲとちょい呑み』FRICTION – Cycle Dance (1980) チコヒゲと季節ごとに ちょい呑みしている。 特別な用があるわけでもないのだが、 顔を合わせているのだ。 ただ、ことあるごとに訊いてはいる。 「まだ、音楽はやる気がしない?」 「冨士夫のバースデイ・イベントには来る?」 そんなとき、チコヒゲは 言葉を選んだりはしない。 根っからのストイックさはさらに威 >> Read more
2017年1月25日 / 最終更新日 : 2017年1月25日 toshiakikasuya REGULAR 070『プリンセスプリンセスに乱入』Princess Princess – Diamonds 新年の挨拶をしてからすでに三週間以上経過した。 やはり今年も早いではないか。 うっかりしてる間に大相撲も終っている。 こりゃあ大変だ、 ってんで冨士夫のところに行って来た。 「明けましておめでとう」 線香に火をつけ冨士夫の遺影を拝む。 「何やってんだよ!トシ」 相変わらずの冨士夫節が聞こえた気がした >> Read more