[ニコニコ雑記] Joe Strummer と Telecaster

こんにちは、店長の野呂です。

先日、The Clashのジョー・ストラマーのシグネチャー・モデル ”Joe Strummer Esquire”が全世界70本限定でFender Custom Shopから生産されることが発表されましたね!
製作はマスター・ビルダーのジェイソン・スミスが担当し、外装がピンク/中地がヒョウ柄のイかしたツアーケース、肩パッドの内側にヒョウ柄があしらわれたレザーストラップ付きです。実際にどんな仕上がりなのか、現在は予約受付中とのことで今後実物を見るのが楽しみです。

さて、今回はエッセイのような感じで、ジョー・ストラマーへの個人的な思いなどを徒然と書いていこうかと思いますので、どうぞお付き合いください。(前回、前々回で取り上げたES-330ジャズギタリスト編から飛躍いたしますが笑)

まず、The Clash、そしてジョー・ストラマーを知ったのは私がまだギターを弾き始める前の中3の時でした。
その頃は「パンクってなんだ?」と関心を持ち、 よくわからないまま76~78年に1stアルバムをリリースしたバンド (RAMONES、Talking Heads、Television などのニューヨーク勢、Sex Pistols、The Damned、The Jam、Sham 69、Generation X、The Police などのUK勢) をとにかくTSUTAYAから借りては聴きまくっていて、そんな中で必然的にクラッシュを知ることになりました。

(3rdアルバム「London Calling」のジャケット、ポール・シムノンがプレベを叩き壊す瞬間をとらえた名ショット!)

ジョー・ストラマーの有名な発言に”Punk is attitude, not style”というものがありますが、”パンクはスタイルではなく心のあり方”とする考え方や、そんな姿勢が表れた音楽に私は惹かれました。
実際にクラッシュはキャリアの後期に向かうにつれて、レゲェ/ダブ/R&B/カリプソ/ゴスペルなどなど、様々な音楽の要素を柔軟に取り入れ、かつ政治的/社会的メッセージ性の強い曲を発表していました。

 

ちょうど先週くらいに、The Clashのライブ映像を多数収録したドキュメンタリーDVD”Revolution Rock”を観ましたが、クラッシュはいつでも私を勇気付けてくれます。というか、ジョーの声を聴くと勝手に勇気付けられちゃいます。ちなみに先述したエスクワイヤーは80年頃のライブでは頻繁に使用されていて、DVDではベーシストのポール・シムノンが歌う”Guns Of Brixton”ではポールがそのエスクワイヤーを弾いてジョーがプレベを弾くレアなシーンも観られます。

後年のロックバンドに与えた影響も大きく、レッドホットチリペッパーズやストロークスなどのライブでも度々カバーされたりしていますね。もしも聴いたことないという人がいたら、これを機に試しに聴いてみてもらえたら嬉しいです。

ジョー・ストラマーの使用ギターといえば、2007年にFender Mxicoから発売された下のモデルの元になったテレキャスターが有名です。


ジョーの使っていたオリジナルはサンバーストの66年製で、なんとバイク用の塗料でサンバーストの上から黒に塗り替えたものです。白のピックガードまでもが黒に。(ワイルド!!Dr.Feelgoodのウィルコ・ジョンソンの影響ということみたいです。友達のバイク屋がやったそうですね。)
さらに長年の激しい使用で塗装は剥がれまくり、ところどころサンバーストの上から塗られた下地のグレーやサンバーストの色味、さらにはその下の木材そのものまで露出しており、ステッカーなども貼り付けまくられていて、ヘッドのデカールも剥がれ落ち、かなりユニークで凄まじいルックスです。(「IGNORE ALIEN ORDERS」=”他人の忠告なんかシカトしろ”というステッカーが初期からずっと貼られていてクール!)
その他、オリジナルは6連サドルだったり、ストリングリテーナーが3/4弦用に追加されていたり、ペグがクルーソンからFキーに交換されていたり…。

(超見にくいですが、08年発売のLive版のジャケットでも持っている様子が確認できます。)

こちらのギターはクラッシュの82年の日本でのライブや、Joe Strummer & The Mescalerosで出演した99年のフジロックの映像でもYouTubeで確認できます、是非みてみてください!

話はつきませんが、今回はこの辺で!

Follow me!