[お知らせ] T.S factory製 151A-TSSP 2機種の紹介

前回に引き続き、今回は現在販売中のT.S factory製 “151A-TSSP”の2機種について紹介いたします。

“151A”シリーズは”一期一会”を意味し、同じスペックのものが二つと存在しないワンオフ仕様での製作が特徴と前回お話しさせていただきました。中でも”TSSP”はFender Telecasterオマージュのモデルとなっています。

まずはこちら!
ボディトップにジャーマンスプルース材を使用した独特な積層構造が特徴で、前回のHumanityと同様にT.S factory独自のホロー加工である”Sound Tonnel”がバック材のアルダー部分に施してあり、2.75 kgと大変軽量な仕上がりとなっています。

トップのスプルースはアコースティックでは定番の木材ですね。
トップ材やホロー加工との総合的なバランスを考慮し、柔らかさや中域のふくよかさを求めてブリッジサドルとボディバックの弦止めには”削り出しのブラスパーツ”を使用しています。
(当初はブリッジサドルにチタン材を使用していたが高域が目立ちすぎたこと、バックの弦止めも通常のものでは力強さが足りなかったために制作中に変更したとのことです。)

エルボーとバックにはコンター加工が施されており、さらにボディ外周が滑らかに面取りされていることで、テレキャスタータイプにありがちな腕や肋骨のあたりが痛くなるようなことはありません。

本器ではPUセレクターに4wayタイプが使用されており、リアとフロントの直列配線も選択可能です。

ポジション1:リア
ポジション2:リア+フロント (パラレル)
ポジション3:フロント
ポジション4:リア+フロント (シリーズ)

ネック材も美しいAAフレイムメイプルが使用されており、指板はホンジュラスマホガニーがスラブ貼りされています。

続いてPink Paisleyがポップな印象のこちら!
通常は下地をウレタンなどで厚くコーティングする手法が取られるピンクペイズリーですが、敢えて手間のかかるオールラッカーで塗装を施しています。

本器もホロー加工である”Sound Tonnel”構造が採用されており、ウッドマテリアルは以下の通り。

ボデイトップ材:メイプル(4.0mm) / ローズウッド(0.5mm) / メイプル(1.0mm) / ローズウッド(0.5mm)
ボディバック材:ライトアッシュバック

ボディエッジは積層構造が露出することでウッドバインディングとも異なる優れたデザイン性を有していますね。
塗装は非常に薄く、バック材のアッシュは木目がしっかり透けて見えるほどです。

オリジナル形状のクリアピックガード、操作性を考えてスラントマウントされたPUセレクター、あまりギターでは使用されないエフェクターのようなタイプのメタルノブなど、組み合わされたパーツ一つ一つに遊び心やこだわりが垣間見えるワンオフ仕様ならではのスペックです。

2本とも組み木細工のような手の込んだ意匠のヘッドはハンドメイドならではの美しい仕上がりで、どちらもブランドロゴ部分はマッチングヘッド仕様となっています。
ヘッド全面ではなく一部分のみというのが洒落ています。

通常は一般の方からの修理受付をしていないT.S factoryですが、T.S factory製の楽器を所有している方に関しては調整や修理などを受け付けております。
購入後も手厚くサポートを受けられるということで大変安心感がありますね!

この機会に是非ともご検討くださいませ!

今回はこの辺で。

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