もうすぐクリスマスなのでクリスマスソングをたくさん弾いているギタリストの話。

こんにちは、スタッフ高橋です!

ブラックフライデーにクリスマスセールに年末年始セールに…
目が離せない時期ですね!

皆様、物欲の方はいかがでしょうか?

ブラックフライデーで買ったアンプシミュのプラグイン…
実機に変えたくなってきた頃ですよね?

私もシミュレーターに助けられ普段の生活を送っていますが、
やはり本気バージョンはアンプ鳴らしてマイク取せねば気が済みません。

そうなったらもちろん自宅でAC30鳴らしてマイク録りです。

そこまで高価でないアンプとマイクでもちゃんとマイキングして空気を通すだけで
それらしくなりますし、アナログならではのダイレクトな弾き心地はデジタルには出せません。

といいつつ今年のクリスマスはサンタさんにいいマイクをお願いしたい高橋です。

さて。

ちょっと早いですが皆様クリスマスソングといえば何を思い出しますか?

やはりWhamでしょうか、The SupremesもCarpentersもいます…

今年の作品だとEd Sheeran & Elton Johnの”Merry Christmas”が個人的には好きでした。
微笑ましいMVとメイキング映像は必見です!笑

ちなみに高橋的にクリスマスソングといえば”All I want Christmas is you”、
クリスマスの歌姫といえばマライアです。

“ギター屋のブログに何の関係があるの?”と思った方。

この曲が収録されたアルバム”Merry Christmas”のクレジットにご注目。

Guitar : Dann Huff

そうです、アルバム通してDann Huffがギターを弾いているのです!!

Giantも解散しスタジオミュージシャンとしてノリにノっているこの頃のDann Huff。

前後で参加している作品といえばElton Johnの”Duets”に収録されている”A Woman’s Needs”、
永遠のカントリーポップスターのFaith HillとTim McGrawなど錚々たるメンツです。

そんなDann Huff氏ですが、参加しているクリスマスアルバムは
マライアのこの盤だけではありません。

長年にわたりかなりの数関わっておられます。

なので今回はサウンドの変化とともに行き着いた先、”あの”シグネチャーモデルに至るまでの
ギターの変遷を代表的なクリスマス作品とともに振り返ってみましょう!

1枚目は…Christmas – Michael W.Smith (1989)

この頃は自身のバンドであるGiantのデビューアルバム”Last of the Runaways”を発売、
代表曲“I’m a Believer”や”I’ll see You in my dreams”は聴きどころです!

スタジオワークで言うとマドンナの”Like a Prayer”に参加しています。

当時のメインギターはJames TylerがModを施したサンバーストのストラト、
本人は1963年製と言っているソースが見受けられますがトラロゴなんです…

各ピックアップにはシリーズパラレルスイッチを装備、ミッドブースター内蔵、
フロイドローズとまさに当時のスーパーストラトど真ん中です。

PUはSeymour Duncan製です。

1番最初に紹介しましたが、このギターが今後製作されるDann氏のギターの元ネタとなっており、
思い入れが強いのか現在に至るまで度々登場します。

もう1本”I’m a Believer”のMVやライブで登場する黄色のボディに黒ガードのストラトは
James Tyler製のカスタムストラトです。

黒いFenderヘッド、フロイドローズと言う極々初期タイラーならではのスペックで、
シリパラのミニスイッチは違うもものの同じコントロールでPUもダンカンです。

ちなみにあの”タイラーヘッドストック”デザインは1987年に誕生しているので、
木部の製作はそれ以前に行われたと考えられます。

さて2枚目…Home for Christmas – Amy Grant (1992)

Giantの2ndアルバム”Time to Burn”がリリースされるも、
解散となったこの年。

スタジオワークではKenny RogersやElton Johnのアルバムに参加する頃です。

新たに登場したギター、2種類ございます。

まずは1991年にGiantツアーに合わせて製作されたJames Tyler Ultimate Weaponです。

“Studio Eliteに近いスペックでよりエッジの効いたデザインを…”という構想で作られており、
2HのPUレイアウトながらかなり幅広いサウンドバリエーションが得られます。

Dann氏は複数本オーダーしているようで、教則ビデオで使用していた赤い個体と
“Stay”のMVで登場する黒いモデルが確認できます。

もう1つも同じくStayのMV等で確認できるPRS Custom 24です。

1見なんてことないCustom 24ですが…
スイートスイッチではなくこの時代にしては珍しいToneノブが付いています。

Custom 24に関しても複数本所有していたようで、
メイプル指板の個体やメイプルトップではないStandard 24も見られます。

3枚目…Merry Christmas – Mariah Carey (1994)

ついに冒頭で触れましたマライアのアルバムにたどり着きました。

このアルバムがリリースされた翌年1995年のCountry Guitar誌にて
遂にあのシグネチャーモデル”Black Classic Lv.3”が登場するのです。

ブリッジがフロイドローズではなくWilkinsonな点とカラーリング以外は
サンバーストのストラトと同じスペックなのがお分かりいただけましたでしょうか。

ちなみにこの時の画像だと右手で隠れて見えづらいのですが…
本人の”Dann Huff Classic”はリアPUがゼブラです。

気になる方はFaith Hillのライブ映像”When the lights go down”をご覧ください。

1曲目からギターソロでドアップされますので、
最高のソロとともにチェックしてみてくださいね!

では!

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