アイルランドのミュージシャンとアイルランドのお話 ~Gary Moore編 Part.3~

こんにちは、スタッフ髙橋です!

アイルランドを代表するミュージシャンとアイルランドのお話ということで、
Gary Mooreのお話をしておりました。

前回は「Wild Frontier」がリリースされた1987年ごろまでのお話だったので、
今回はその続きから。

1989年、9枚目のスタジオアルバム「After The War」を発売します。

この作品にはオジー・オズボーン、サイモン・フィリップス、コージー・パウエルなど、
かなり豪華なゲストが参加しています。

発売のタイミングは北アイルランド紛争に関する和平条約”ベルファスト合意”後で、
アルバムタイトルからもその時代が感じられます。

翌年1990年、以前までのゴリゴリハードロック系からブルースロック側へと路線を変えた名盤
「Still Got The Blues」を発売します。

このアルバムもゲスト陣が豪華で、ジョージ・ハリスン、アルバート・キング、
アルバート・コリンズ、ニッキー・ホプキンスなどが参加しています。

アルバムタイトルにもなっているリード曲”Still Got The Blues”は、
誰もが1度弾いてみようとチャレンジしたことでしょう。

現地アイルランドでも今なお愛されています。

さて。

アイルランドでは各パブで毎晩と言っていいほどカバーバンドの演奏がございます。

「Saturday Blues」やら「Funky Monday」のような感じで、
なんとなくジャンルが察せるイベント名がついてお酒を片手にライブが見られます。

特にミュージックチャージのような別料金がかかったりしないことがほとんどですが、
入り口で必ずパスポート等によるIDチェック(18歳以上かの年齢確認)が必要です。

ここでブルースロック系で演奏されることの多い楽曲Top 3を発表します。(Cork調べ)

3位 Mary had a little lamb / Stevie Ray Vaughan

2位 Have you ever loved a woman / Freddy King

1位 The Thrill is gone / BB King

お店によってはセッションに混ざれたりもするので、現地民と仲良くなれます。

さてTop 3の楽曲ですが、お気づきでしょうか。

Thin LizzyもRory GallagherもU2も入っていません、地元なのに。

若い世代によりその傾向が強いのですが、わりかしアメリカ志向を感じました。

言語もそうですが、イギリス英語では聞くことのない
「Gonna」= Going toは比較的上の世代の方でも使われていました。

さて、パブのお話に戻ると、ミュージシャンには特定の地ビールが無料となっています。

ビール屋さん兼ピザ屋さんの”Rising Sons”製の黒ビール「Midaza Stout」です。

ほとんど、どこのパブに行っても演奏した日は飲み放題となっております、太っ腹です。

ちなみにRising SonsではMidazaの他にも「Changeling Pale Ale」
「Handsum IPA」などなど計8種類のビールが生産されています。

ピザも美味しいのでCorkに行った際はぜひお立ち寄りください。

それでは!

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