アイルランドのミュージシャンとアイルランドのお話 ~The Edge編 Part.3 ~
こんにちは、スタッフ髙橋です!
アイルランドを代表するミュージシャンとアイルランドのお話ということで、
U2のギタリスト”The Edge”のお話をしておりました。
前回はU2がメジャーデビューし「Boy」を発売した1980年頃までのお話でした。
今回はその続きから。
翌年2ndアルバム「Octover」を発売します。
邦題が「アイリッシュ・オクトーバー」となっている通り、
アイルランド出身というルーツや宗教観が色濃く反映された作品です。
U2としては大ヒットとなった曲が無いものの、イーリアンパイプス等の
民族楽器も使用された”アイルランド”的な聴きどころがある作品です。
1983年には3rdアルバム「War」が発売され、
全英チャート初登場1位を獲得するなどビッグヒットを記録します。
北アイルランド紛争をテーマにした「Sunday Bloody Sunday」や
ポーランドの連帯をイメージにした「New Year’s Day」など
メッセージ性の強い楽曲が散りばめられています。
特に「Sunday Bloody Sunday」ではアイルランド共和軍(IRA)を批判する立場を示したため、
当時はIRA支持者から脅迫されたこともあったそうです。
しかしながら、以降も社会的な問題や宗教的な内容をストレートに歌うスタイルは健在です。
さて。
「October」のジャケットには、港で撮影された4人の姿が使用されています。
歌詞カードを広げると背景が確認できるのですが、
こちらはご想像の通りアイルランド国内で撮影されています。
具体的な場所ですが…熱心なファンの方が突き止めてくださいました。
首都ダブリンのリフィー川とグランド運河の間に位置する
“West Moreland Lock”だそうです。
クラシックロック好き的にわかりやすい説明をしますと、
“リバプール”行きのフェリーなんかが出航するダブリン港の近くです。
なんでこの場所だったんでしょうという理由ですが、「Boy」以降U2がレコーディングに使用していた
“Windmill Lane Recording Studios”の目と鼻の先だからだと思われます。
では周辺の観光におすすめな施設をご紹介します。
アイルランド国立博物館と国立美術館です。
博物館ではアイルランドならではのヴァイキングの歴史を感じることができ、
美術館では紛失したと思われたカラヴァッジオの『キリストの捕縛』を拝めます。
また上記”Windmill Lane Recording Studios”は見学もできるそうなので、
数々の名盤が生まれた伝説のスタジオを肌で感じることができますよ。
ご旅行の際はぜひご参考に。
それでは!