インフィニット トラッド Fullsize Tモデル入荷。
今回は当店に初めて入荷となったインフィニットというブランドのお話です。
インフィニットは大阪のリペアショップ、ハイエンドミュージックによるブランドで、
様々な角度から良い音を追求したこだわりのモデルだそうです。
入荷となったのはテレキャスタースタイルの Trad Fullsize Tモデルですが、
ワイルドな木目が特徴的な1ピースアッシュボディは、ボディバインディングが施されたカスタムスタイルで、ネックは目の詰まった綺麗な柾目のメイプル材が惜しげもなく使用されています。
指板は美しいフレイムメイプルで、ロースト加工により雰囲気のあるルックスとなっています。
何と言っても特徴的なのは、ネックジョイントではないでしょうか?
ボディバックのジョイント付近はかなり大胆なカットでデザインされており、
薄さで言えば、ワッシュバーンのN4などに採用されているステファンエクステンデッド・カッタウェイよりも薄いかもしれません。
ジョイントプレートは無く、ネジの位置がだいぶ下に設定されているのはネック自体の長さに由来しています。
ネック自体はフロントピックアップより下まで続いていて、ピックアップはネックの上に乗っているため、ネックを外すためにはピックアップを外す必要があります。
トラスロッドはホイールタイプのため、滅多なことでは外さずに済みそうです。
KillerやPRSのネックジョイントも同様ですが、ネックがあまり動かない自信があるからこその仕様かもしれませんね。
ネックポケット部分には宮大工の技法を取り入れた小菊ロジックが採用されています。
ネックは3本の木片が取り付けられており、同じサイズの溝をポケット側に掘る事で、設計時点の位置から左右のずれなどが生じず、豊かなサスティーンが得られる構造なんだそうです。
左右のずれについては、どのブランドも試行錯誤なんですね。
指板とネックの接着についてもこだわりが垣間見えます。
これだけがっちり接着されていたら、ネックコンディションも安心出来そうです。
そんなこだわり満載のインフィニット。ぜひ見にきてください。