こんにちは、店長の野呂です。

最近、こんなギターを入荷いたしました！！

PRS 2005 Custom22/12 10Top (Whale Blue) です。

こちらは、2004~2008年の間に生産されていたPRSでは非常に珍しい12弦ギターです。

まずは見てください、このブリッジ。
12弦の専用パーツで、なんと全ての弦に対してオクターブ調整が可能です。
ポールさんのこだわりが感じられる機能性に優れていながらもシンプルにまとまった美しいデザインです。
弦を外している状態でもサドルは完全に固定されているのでガタついてしまうことはなく、
Gibson ABR-1のように共振してしまう心配もございません。
個人的にはこのブリッジが「めちゃくちゃスゲー！」と感動したポイントでした。

そして12弦ギターはなかなかハイポジションでのピッチ感が厳しい個体も多いのですが、さすがはPRS。
どのポジションでもバランスの取れた美しいサウンドです。
しかも12弦としてはかなり弾きやすい！

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ヘッドは長く、妙な見慣れないバランス感ですね。笑

せっかくなので他ブランドの12弦ギターも紹介したいと思います。
12弦のエレキギターといえば、大定番はやはりこちらですよね。

写真は以前に取り扱いした、Rickenbacker 2012年製 360/12C63 (Fireglo) です。

ジョージ・ハリスンが使用したことで知られるリッケンの12弦です。

ヘッドが通常の6弦モデルと同サイズというのが、シュッとした印象でかっこいいですよね。

ジョージは74年の音楽誌のインタビューで、
「12弦は最高だよ。ちょっとエレクトリックピアノのようなサウンドで、厚みがあって豊かな音なんだ。」
と語っています。

リッケンの12弦は弦の張り方が一般的なものとは異なり、
3～6弦のオクターブ上の弦を6弦側ではなく1弦側に貼るのも独特ですね。

続いてアコースティックから。

写真は以前に取り扱いした、Gibson 2012年製 Hummingbird 12st (Cherry Sunburst)です。

2011年に開催されたギブソンサマージャムの特別記念モデルを限定生産したものです。

アコースティックの12弦の使用者といえば、個人的にはDavid Bowieを真っ先に思い浮かべます。
Framus、Gibson B-45、Hagstrom、Espana、Guild、Harptone、Takamineなど、実に様々なブランドのものを使用しています。

中でも特に印象的なのが、1972年にTop Of The Popsに出演して”Starman”を披露した時に使用しているEgmond製のブルーの12弦です。
(演奏は当て振りなのですが。笑)

“Starman”の音源で聴くことができる浮遊感漂う12弦サウンドは、
実際にはどのギターでレコーディングされたのでしょうか。
気になりますね。

次回は12弦ギターのサウンドを楽しめる楽曲に関していくつか紹介したいと思います。

今回はこの辺で。