[ニコニコ雑記] ジョニ・ミッチェルを彩ったギタリストたち

こんにちは、店長の野呂です。

本日11月7日のバースデーガールは”Joni Mitchell”です!
78歳おめでとうございます!
ミックやキースと同い年なんですよね。

1960年代半ばから活動を始め、現在までかなりコンスタントに名作を生み出してきた彼女。
驚くべきことに、1stアルバムをリリースした68年から79年の間に10枚のアルバムをリリースしています。
その音楽性も多岐にわたっており、その制作意欲・モチベーションの高さには感服いたします。

現在は闘病中とのことですが、それでもインタビュー等のメディアには出演されています。
またステージでの元気な姿が見れたら嬉しく思います。

さて、ジョニといえばですが、オープンチューニングを多用した独自のプレイスタイルで有名です。
そんな訳で個性的な彼女のサウンドや変則チューニングに関して取り上げようかとも思いましたが、それはまた今度に取っておきまして(笑)、今回はジョニの作品に参加した名ギタリストたちに着目したコラムといたします。

ところで、みなさんがイメージするジョニのサポートメンバーといえば、誰でしょうか?
私はどうしてもベーシストのジャコ・パストリアスを真っ先に思い浮かべてしまいますが、実はギタリストもかなりのメンツがキャリア通して参加しています。

アルバムごとにかなり作風が変わるジョニですが、その雰囲気や時代の匂いはギタリスト含めたサポートメンバーからも感じられることでしょう。

まずは1stアルバムの”Song to a Seagull”
このアルバムには外部ギタリストの参加はございません。
ですが、3曲目”Night on the city”にベースで参加しているのは、CSN&Yでお馴染みのギタリスト”Stephen Stills”です。

Gretsch 2012 G6136-1958 Stephen Stills Signature White Falcon (Aged White)

1969年に発売された次作”Clouds”ではアルバム全編に渡りギター&ベースを担当。
その後も一部の曲ではありますが、今年発売50周年を迎えた名盤”Blue”、1972年発売の”For The Roses”にもギターで参加しています。

この頃のStephen StillsといえばCSNのデビューアルバムが発売されており、
ソファーに3人で座っているあのジャケは1度は見たことがあるはずです。(真ん中がスティーブン・スティルズ)

モンタレーポップフェスティバルやオルタモント、またウッドストックにも出演しており、
ジミヘンと同日の8月18日、明け方3時に演奏しております。

また1番有名なソロ作品”Stephen Stills”がリリースされたのもまさしくこの頃でした。

そしてジョニの5thアルバム”For The Roses”には、もう一人レジェンドギタリストが参加しております。

2曲目”Cold Blue Steel and Sweet Fire”でプレイしておられますのは…

永遠のテレマスター、“James Burton”大先生です!!

ジェームス・バートンといえば、1969年から1977年までロックンロールの帝王、“エルビス・プレスリー”バンドのリードギターを勤めていたことで最も知られています。
他にもロイ・オービンソンやエバリー・ブラザーズにもクレジットされています。

ちなみに“For The Roses”が発売された1972年は、エルビスの有名な”Madison Square Garden”でのライブが行われた年でもあります。
このライブ盤では、脂が乗りに乗りまくったジェームス・バートンのピンクペイズリー・テレキャスターから炸裂するキレにキレまくったプレイが堪能できます!!
今一度、是非とも改めて聴いてみてください!!

続いて1974年にリリースされた6thアルバム”Court and Spark”では、ガラッとメンバーが入れ替わります。

Tom ScottやJoe Sampleなど、L.A.ExpressやCrusaders周辺のクロスオーバー系ミュージシャンが増え、
ほとんどの曲でLarry Carltonがギターを務めています。

カールトンはこの後、1977年発売の9thアルバム”Don Juan’s Reckless Daughter”までの4作全てに参加し、
さらには82年発売の”Wild Things Run Fast”にも参加しています。

思えばこの時期のカールトンは、信じられないほど多忙を極めていたはずです。
自身のリーダー作やクルセイダースに加え、膨大な数のセッションワークをこなしていました。

個人的な趣味でを3作ピックアップいたしますと、
1974年の“Marlena Shaw”の歴史的名盤”Who is this Bitch, Anyway”
同じく1974年の“B.B.King”の名演を収めた映像作品”Live in Africa”
1977年の“Steely Dan”の金字塔的アルバム”Aja”でしょうか。

そして1982年発売の”Wild Things Run Fast”には華々しいギタリスト陣が参加しております。

まずは前述の通りラリー・カールトンが3曲目”Ladies’ Man”でプレイしております。

あと4曲を“Steve Lukather”、そしてもう4曲を“Michael Landau”がプレイするという
なんとも贅沢なクレジットとなっています。

ルカサーのこの頃の代表作品といえばなんと言っても”TOTO IV”ですが、
“Michael Jackson”のThriller期でもあり、やはり多忙そうです。

ランドウですが、この頃はMaxusをやっていましたね。
代表的なサポート作品は80年代半ば以降が多いかと思います。

まだまだ紹介し切れていないギタリストが多いのですが、皆様のお気に入りメンバーは入っていましたか?

この他にも“Robben Ford”“Pat Metheny”、個人的に大好きな“Robbie Robertson”も紹介したかったのですが、
また機会があれば書こうと思います。

今回はこの辺で。

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