[ニコニコ雑記] ジョン・レノンのJ-160E
こんにちは、店長の野呂です。
明日3月20日はジョン・レノンとオノ・ヨーコが結婚した日です。
ベトナム戦争の真っ只中であった1969年に籍を入れた二人ですが、「どうせハネムーンはマスコミに取り上げられる」と踏んだため、 「ベッド・イン」というパフォーマンスを行うことになりました。
ホテルにの部屋に記者達を招き入れ、平和について語り合うというイベントで、アムステルダムとモントリオールで2度行われました。
映像も残っておりますが「Give Peace A Chance」を演奏しているシーンはベッド・インの一番の見どころではないでしょうか。
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あの塗装を剥がして2人のイラストの入ったGibson J-160Eに憧れたことのある人も少なくないはずです。
ジョンはキャリアを通してJ-160Eを使用していますが、この時使用していたのはデビュー当初に使用していたものではございません。
1本目のJ-160Eは1962年製で、購入時まだ金銭的に余裕のなかったジョンとジョージはマネージャーのブライアン・エプスタインに助けを得て購入したそうです。
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しかし1963年末に盗難にあったため紛失。
長い間行方が分からなかったのですが、2015年にアメリカで発見されます。
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オークションにかけられ、なんと241万ドル、日本円で3億円越えで落札されました。
さて、2本目に入手したのは1964年製の個体です。
ぱっと見はそっくりですが、違いはサウンドホールのリングの数で、1本目はワンリング、2本目は2リングになっています。
この個体がベッド・インの際に使用された個体になるのですが、そこに至るまでなかなかな改造が施されます。
まずは1966年にPUがサウンドホールの反対側(リア)に移設されます。
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結局は後年に元の位置に戻るのですが、そのネジ穴はそのまま残ることとなります。
翌年サイケペイントにリフィニッシュ、これはクラプトンのサイケSGのペイントを施した”The Fool”により描かれています。
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そのまた翌年の1968年にはメインのCasinoと共に塗装を剥がします。
この頃イギリスでは塗装剥がしブームがきており、ドノヴァンやバンドメンバーのジョージ・ハリスンをはじめ、ミック・ロンソンなど剥ぎナチュラルの楽器を使用するミュージシャンが急増しました。
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そして1969年のベッド・イン前に2人の似顔絵ペイントが入り、現在はアメリカ・オハイオ州にある”ロックンロールの殿堂”に展示されています。
同じギターが欲しくなった方は2010年に”70th Anniversary John Lennon J-160E”が3色展開で販売されており、廉価版だとEpiphoneからも”John Lennon EJ-160E”が販売されていました。
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現在はほとんど流通していませんが、ジョン推しとしては一度でいいので実物を拝んでみたいものです!笑
今回はこの辺で。