[ニコニコ雑記] ストラトの定番カラー”Sunburst”の違いについて [後半~3トーンサンバースト編~]
こんにちは、店長の野呂です。
それでは、前回に引き続き、サンバーストの色の違い [後半~3トーンサンバースト編~]いってみます!
3トーンサンバーストが初めて登場した1958年モデル(左)と、カスタムショップでは定番のカタログスペックとなっている1960年モデル(右)です。
指板材の違いによって結構印象が異なる感じがします。ちなみに3トーンサンバーストでメイプル指板&1プライピックガードなのは58年製モデルのみの特徴的な仕様です。オリジナルの60-61年のサンバーストは赤みが飛びやすく、カスタムショップのレリックモデルではしっかりその赤みの退色を表現しています。
続いて1963年モデル(左)と1965年モデル(右)です。63年モデルは上の60年モデルより赤みが強いのが分かりやすいのではないでしょうか。また、1964年以降は前回に述べた「ブリーチバースト」が省略され、下地にやや不透明なイエロー層が採用されることになります。これによりアルダーの木目があまり透けていないつぶし(オペイク)のサンバーストとなります。これは写真ではなかなか分かりにくいので、実際に実物をご覧いただきたいところですが、下の大きい写真だと木目の透けていない具合が多少お分かりいただけるでしょうか。
個人的にサンバーストのストラトといえば、バディー・ホリーの1954年製ストラトに始まり、ジミ・ヘンドリックスが60年代半ばに使用していた1963年製、ロン・ウッドのハードテイルの1955年製、ロリー・ギャラガーのボロボロに塗装が剥げまくった61年製、その他にもエリック・ジョンソン、スティービー・レイ・ボーン、ジョン・フルシアンテなど様々なギターヒーローの愛機がまず思い浮かびます。 一時期だけ使っていた人も含むと、72~3年のライブでのキース・リチャーズ(Brown SugarでオープンGで使用)、76年のWingsのツアーでのジミー・マカロック(SGのイメージが強いですがストラトも使用)、92年のReadingでのライブのカート・コバーン、”Smoke on the Water”のレコーディングで使用されたと言われているリッチー・ブラックモア(71年製)、”Room 335”をあろうことかストラトで弾いてるラリー・カールトンなどなど、本当にありとあらゆるギタリストが一度は手にしている様子を確認することができ、その姿を見る度に「サンバーストかっこいいなー」などと思うわけです。
店頭には多数のサンバーストのフェンダーを取り揃えておりますので、是非店頭にご来店の上ご比較ください!