[ニコニコ雑記] ファイヤーバード・ミニハムバッカー ~ミニハムバッカーあれこれ~

こんにちは、店長の野呂です。

前回ファイヤーバードノンリバースに関して取り上げましたが、
皆さんは一般に”ミニハム”と呼ばれているものの中にも違いがあることをご存じでしょうか。

ファイヤーバードに搭載されているもの(PU-720)と、
レスポールデラックスなどに搭載されているもの(PU-120)。

下の写真の通り、確かに見た目が違いますよね。

また、当然ながらフルサイズのハムバッカーとも違いがあります。

今回はそんな”ミニハムバッカー”について取り上げたいと思います。

・その1 ”ミニハムバッカー”とフルサイズの”ハムバッカー”違い

写真の右は在庫のGibson 1971 Les Paul Deluxe (Gold)

まず、言うまでもなく、サイズが違います。笑
どのようにサイズが違うのかというと、見たまんまですが、幅が違う訳です。笑
(すみません。)

こうして並べて比較すると、本当にミニハムは小さいですね。

それでは幅が違うことがサウンドにどのような影響をもたらすのでしょうか。

ずばり、弦振動を感知する幅も狭くなり、
「高域のハーモニクスを拾いやすく」なります。

ブライトで明るく、すっきりとしたサウンドが得られるということですね。

よくミニハムはシングルコイルとハムバッカーの中間に位置するようなサウンドと例えられることがありますが、
これは構造設計に由来する事実だった訳ですね。

もちろんミニハムも2つのコイルを組み合わせた構造となっているため、
シングルコイルと比較してノイズにも強いです。

・その2 ”ミニハムバッカー”と”ファイヤーバードミニハムバッカー”違い

これらはサイズは全く同じです。

しかしミニハムバッカーはアジャスタブル・ポールピースが採用されているのに対し、
ファイヤーバードミニハムバッカーは金属カバーで覆われた表面がツルツルの見た目をしています。

そして中身の構造も異なり、サウンドにも違いがあります。

レスポールデラックスに代表される”ミニハムバッカー”は、
いわゆるPAFを小型にしたような構造。
ピックアップの底にバーマグネットが敷いてあります。

”ファイヤーバードミニハムバッカー”は、
レール型のバーマグネットにボビンを介してワイヤーを巻くという、
比較的Fender社のワイドレンジハムバッカーに近い構造を取っています。

つまりより磁界が狭くなるので、
”ファイヤーバードミニハムバッカー”はよりタイトでトレブリー、
そしてアタックがはっきりと強く出るといったシングルコイル的な特徴を持っています。

実際にファイヤーバードの愛用者として最も知られているジョニー・ウィンター氏は、
「ファイヤーバードは他のギブソンモデルと違ってフェンダー寄りのサウンドで、バイト感や高域成分が強調されていて気に入っている」
といった発言をされていますね。

私個人の感想としても、シングルコイルのP-90よりむしろFenderのシングルコイルに近いのでは?と思っています。
それでいてFenderよりも音が太く、歪み乗りも良い。
見た目の奇抜さに反して意外にもバランスの取れたサウンドを持つファイヤーバード、
あらゆる人にお勧めしたいギターです!!

現在販売中のこちらの商品。
もしもまだファイヤーバードミニハムバッカーのサウンドを体感したことのない方は、
是非ともこの機会にご検討ください!!(限りなく新品に近いコンディションです!)

今回はこの辺で。

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