[ニコニコ雑記] ユーミン50周年
こんにちは、店長の野呂です。
ブログで取り上げようと思っている間に1ヶ月も経過してしまいましたが、先月10月4日に松任谷由実50周年記念ベストアルバム「ユーミン万歳」が発売されましたね。
GOH HOTODA氏により新たにミックスされ、1部の楽曲は元音源まで遡りエディットも施されているようです。
全曲が今までよりもクリアながらピーキーさが少ない仕上がりになっていて、特にドラムの金物やパーカッションが鮮明に感じました。
また、最新のAIで再現された”荒井由美”とのデュエット曲”Call me back”も現代だからこそ実現可能な興味深い企画でした。
付属のブックレットには、収録されている50曲それぞれに関するリスナーから寄せられたエピソードを掲載しており、世代を超えてリスナーひとりひとりの人生を彩ってきたことを感じます。
私個人としても、学生時代に”荒井由美”のコピーバンドを演ったこともあったり、もっと遡ると小学生時代にはクラスでの合奏で「真夏の夜の夢」を演奏したことがあったり、思い出深い曲が多数あります。
松任谷由実さんの今後の益々のご活躍にも期待しております。
さて、それに関連したトピックになりますが、ギターマガジン2022年11月号はご覧になりましたか?
「ユーミンとギタリスト」と言うタイトルだけで個人的にはすごく惹かれました。
本人インタビューに加えて鈴木茂氏や松原正樹氏はもちろん、私のフェイバリットである2ndアルバムの「MISSLIM」や「紅雀」などでアコースティックの名演を残した吉川忠英氏や、1980年の”BROWN’S HOTEL”ツアーから2011年の”Road Show TOUR”までユーミンバンドのギターを務めてきた市川祥治氏も登場しています。
市川氏は現在でも当時鍵盤とバンマスを務めていた新川博氏とよく活動していて時代を超えたエモさを感じます。
あとSNSにあげる料理がとても美味しそうなので是非そちらも見てみてください。笑
今回とても勉強になったのが”ユーミンを色付けた7本のビンテージ・ギター”のコーナーです。
鈴木茂氏がはっぴいえんど時代よりメインで使用していた69年製テレキャスターや、3rdアルバム「Cobalt Hour」以降、現在もメインのフィエスタレッドのストラトキャスターも登場しており、一部はキャビティ内の画像も掲載されています。
69年製のテレキャスターのフロントピックアップはカバーを外しただけということ、コンデンサはバンブルビーに変更していること、Toneバイパス用のスイッチが増設されていることなどなど…。
中でもストラトの弦の張り方やスプリングキャビティの画像はとても参考になりました。
そして鈴木茂氏のギターの中ではあまり触れられることが無かった、赤いES-335の情報も掲載されています。
古いライブ映像等で見て勝手にチェリーのような深い赤と思っていたのですが、あれはスパークリング・バーガンディ・フィニッシュだったのですね。
(こちらは現在販売中の”Gibson Custom Shop 2021 Historic Collection Japan Limited Run 1964 ES-335 VOS (Burgundy Sparkle)“。本人のものにはBigsbyがついていませんが悪しからず。)
リアピックアップはオープンブラックのPAFに交換されていて、リワウンドされているみたいです。
ES-335繋がりだと松原正樹氏が使用していた1974年製ES-335も掲載されています。
ハイファイ・セット時代から頻繁の使用していたものの、有名なアンバウンドネックの1958年製のES-335の影に隠れてあまり情報がありませんでした。
74年製ES-335にはコイルタップが増設されていて、ブリッジも調整しやすいSchecter製に交換されていました。
是非詳しくは今月のギターマガジンで!笑
様々な興味深いインタビューなど、見どころがたくさんです!
そして今回の特集を見て何かギターが欲しくなった皆様、是非当店に足を運んでみてください!
今回はこの辺で。