[ニコニコ雑記] 久しぶりの入荷!〜ハードテイルのストラト〜
こんにちは、店長の野呂です。
いよいよ2023年も12月を迎え、今年も残るところあと1ヶ月となりました。
ということで、年末年始の休業に関するご案内です。
休業期間:2023年12月27日(水)~2024年1月3日(水)
ご不便をおかけいたしますが、ご了承いただけますようお願い申しあげます。
2024年1月4日(木)からは、通常通りの営業となります!
(営業時間は11:00〜20:00、毎週水曜日が定休日です。)
狙っているお目当ての楽器があるというお客様、買取で楽器の整理をお考えのお客様は、是非とも年内にご来店くださいますようお願いいたします!
さて、今回は個人的に大好きな”ハードテイル”のストラトキャスターが入荷いたしましたので、紹介させていただきます。
実は私も同じく2007年製のデニスの60年スタイルのハードテイルのストラトキャスターを長年使用しています。
ハードテイルは生産数、市場での流通数が少なく当店への入荷も久しぶりであるため、今回の入荷には興奮いたしました!
ボディバックをご覧ください。
通常はスプリングキャビティがあり、バックパネルで蓋がされているところでございますが、テレキャスターのようなボディにダイレクトに裏通しするスタイルになっています。
ブリッジ部分に注目いただいても、アームを差し込む穴がなく、ブリッジのねじ止めの位置も通常のストラトと異なることがお分かりいただけることでしょう。
(このブリッジは2ハムバッカーのテレキャスターシンラインで使用されているものと同様です。)
さらに今回入荷したのは”1958年”仕様、リイシューモデルとしては珍しい年式のモデルとなっております。
1ピースメイプルネック&3トーンのサンバースト&1プライ8点止めピックガードの組み合わせが、仕様変更過渡期の特徴的なスペックとなっています。
ネックシェイプも’56や’57モデルと比較して若干細めのシェイプになっています。
メイプル1ピースネックは太めの個体が多く苦手であるという方でも、これなら握りやすいと感じていただけるかもしれません。
ハードテイルとなると、サウンド特性も通常の金属製のイナーシャブロックを通じて弦を張るストラトタイプとは違った印象です。
当然ストラト特有のスプリングが鳴っている感じはなく、ベタ付けセッティングやエリック・クラプトンのようにウッドブロックでトレモロユニットが動かないように固定して使用する場合とも大きくサウンドは異なり、個人的にはよりウッディーな響きが感じられるような気がしています。
弦のテンション感もテレキャスターのように少し強めです。
また、軽量な点もハードテイルの魅力の一つ、この個体は3.13kgとなっています。
「ところでハードテイルなんて誰が使っているの?」と興味を持っていただけた方は、以下のギタリスト達の映像などをご確認ください!
・Ron Wood (The Rolling Stone) → メインギターの55年製の他、複数本のハードテイルを所持しています。
・Nile Rodgers → あの有名なミラーガードが搭載された”Hitmaker”、最近Fenderからナイルロジャースモデルとして発売され話題になりました。
・Robbie Robertson (The Band) → The Last Waltz で Eric Clapton とギターソロバトルを繰り広げたことで知られる”Further on up the Road”で確認できます。
・Robert Cray → 90年代にはカスタムショップ製のシグネチャーモデルが多く生産されており、ここ最近ではメキシコ工場製のものが販売されています。
・Stephen Malkmus (Pavement) → 長年に渡って70年代製の黒いベッコウガードのハードテイルを使用しています。今年の2月には念願の来日公演でこのギターを拝見することができました!
ハードテイルに関してはきっと一度も手にしたことがないというお客様も多いのではないでしょうか、お気軽にお試しにご来店くださいませ!
今回はこの辺で。