[ニコニコ雑記] 新着楽器紹介 〜James Tyler氏ご本人が所有していたギター〜
こんにちは、店長の野呂です。
今回はJames Tylerのギター、それも製作者であるタイラー氏ご本人が実際に気に入って所有していたという特別なギターを入荷いたしましたので、紹介いたします。
(スペックシートには写真の通り“Previously Owned by James Tyler”の表記がございます。ご本人の直筆サインも!)
こちらです!
“James Tyler 2009年製 Studio Elite HD-P Spalted Maple Top Ribbed Hard Tail (Tobacco Sunburst)”です!
独特な模様が浮かび上がるスポルテッド・メイプルをトップ材に、マホガニーをバック&ネック材に使用し、ハムバッカーを2機搭載するなど、どこかGibsonライクなスペックが採用されています。
また、James Tyler製ギターといえば、Burning Water系カラーや、Shmear系、Vomit系カラーなど、派手で特徴的なカラーリングの印象が強いという方も多くいらっしゃるかと思いますが、本機は渋いカラーリングにより美しく高級感のある仕上がりです。
バックのマホガニー材は肋骨(リブ)のように繰り抜くリブド加工が行われており、重量は脅威の2.91kg!
当然ですが、持った印象もストラトタイプとは思えないほどに凄まじく軽く感じます。
通常Studio Eliteモデルはシンクロ系のブリッジが搭載されておりますが、本機はハードテイル仕様なのも特筆すべき点です。
スプリングを取り付けるバックキャビティは存在せず、弦がテレキャスターのように直接ボディに裏通しされているのが写真からも一目瞭然ですね。
余談ですが、私自身Fenderカスタムショップ製のハードテイルのストラトを10年以上愛用しております。
大好きなロン・ウッド、ナイル・ロジャース、ロバート・クレイ、スティーブン・マルクマスなどもハードテイルのストラトを使用しておりますが、やはり通常の金属製のイナーシャブロックを通じて弦を張るストラトタイプとは大きくサウンド特性が異なる点が面白いです。
当然ストラト特有のスプリングが鳴っている感じはなく、ベタ付けセッティングやエリック・クラプトンのようにウッドブロックでトレモロユニットが動かないように固定して使用する場合とも大きくサウンドは異なり、個人的にはよりウッディーな響きが感じられるような気がしています。
実際、過去にアームを使わずにウッドブロックで固定するエリック・クラプトンのためにFender社がハードテイル仕様のストラトを試作品として提供したこともあったそうですが、「音が違う」と結局は使用に至らなかったことからもハードテイルのサウンド自体が非常にユニークであることがわかりますね。
ピックアップはフロントにStudebaker、リアにSupercharged Studebakerが搭載されています。
これらはJames Tylerのラインナップしているハムバッカーシリーズの中では比較的低出力のモデルで、クリーンでもドライブさせてもバランスの良いピックアップです。
近日中には店頭に並び、HPやデジマートにも商品ページが掲載されて販売開始となる予定です!
是非チェックしてください!
今回はこの辺で。