[ニコニコ雑記] 新着楽器紹介 〜Rickenbacker 1964年製 1998入荷〜

こんにちは、店長の野呂です。

個人的に胸が熱くなる楽器の入荷がありましたので、紹介させていただきます。

こちら!!

Rickenbacker 1964年製 1998 Rose Morris (Fireglo) です!

イギリスの”Rose Morris(ローズ・モーリス社)”が64年にリッケンバッカー社と輸入代理店契約を結び、英国流通仕様として販売していたモデルです。

ベースモデルである”345”の仕様 (”3PU”と”アクセント・ヴィブラート”)を継承しておりますが、通常の“キャッツアイ・ホール”がローズ・モーリス・モデルでは”fホール”となっている点が特徴です。
このfホールが他メーカーと比較して細い形状なのが印象的で、とてもかっこいいです。

3PUのリッケンバッカーはフロントとセンターが並列で配線されているため、フロント単体、センター単体では出力できません。
同じく3PUのストラトと比較すると風変わりな回路ですよね。
また、フロントピックアップのバランスコントロールとして働く”5th コントロール”もリッケンならではの独特な仕様です。

ネックは現行品と比較して少し細めなネックです。
ネック幅のテーパーがとても緩やかになっているため、12フレットやハイポジションの方でもネックはすっきりと細い印象です。
以下の3モデルでの比較がわかりやすいでしょうか。

今回入庫の1998:ナット幅/41.0mm、12フレット幅/49.2mm
在庫の330の現行品:ナット幅/42.0mm、12フレット幅/51.0mm
現行Fenderカスタムショップのストラト:ナット幅/42.0mm、12フレット幅/52.0mm

64年以降に登場したローズ・モーリスには、他のバリエーションもございました!

360/12をベースとした”1993″
615をベースとした”1995”
325をベースとした”1996”
335をベースとした”1997”
4001をベースとした”1999”

いずれもカラーはFiregloの一色展開だったようです。

なぜこのギターに私の胸が熱くなるかというと、それはもちろん敬愛する”ピート・タウンゼント”がThe Whoの初期で使用していたからです!
初期の代表曲”The Kids Are Alright”のMVで手にしている姿が確認できます。(動画はThe Whoの公式Youtubeよりご覧ください!)

Pete Townshend of The Who smashes his Rickenbacker 1998 model guitar against a microphone stand while performing on stage at Windsor National Jazz and Blues Festival, UK, 30th July 1966. (Photo by Michael Putland/Getty Images)

ステージでも使用していました、とてもかっこいい写真ですね。
ちなみにステージでは度々破壊されており、この頃にはかなりの本数を所有していたようです。

音は”いかにもリッケン!”といった感じです。
シャキッと歯切れが良くサステインは短め、ローパワーでキラっとした倍音が心地よいサウンドです。

近日中にはWebに公開予定ですので、お楽しみに!

今回はこの辺で。

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