[ニコニコ雑記] 映画の日 〜ライ・クーダー〜

こんにちは、店長の野呂です。

早いもので今年も残す所1ヶ月となりました。
今日から東京は急に寒くなりましたね、夕食を鍋にする機会が増えそうです。

さて、本日12月1日は「映画の日」です。

1896年(明治29年)11月25日から12月1日にかけて神戸の神戸倶楽部で初めて映画が一般公開されました。
これにちなんで、キリがいい日付である12月1日を「映画の日」として制定したそうです。

この時に上映された映画は”キネトスコープ”と呼ばれるタイプで、顕微鏡のように覗き込む構造になっており、なんと一度に1人しか鑑賞できない仕様でした。(エジソンの発明品です。)

映画といえば、音楽や楽器に携わる一人間としては、やはり気になるのがサントラや劇中歌です。

個人的にサントラで思い浮かべるアーティストといえば、スライドギターの名手として知られる“ライ・クーダー”です。

1984年に制作されたヴィム・ヴェンダース監督による映画「Paris,Texas」のサウンドトラックがかなり有名かと思います。

もう一つライ・クーダーの代表的サントラを挙げるとすれば、ウォルター・ヒル監督による1986年の映画「Crossroads」です。

この作品ではサントラのみならず、主人公が弾くギターに関しても主にライ・クーダーが録音していたそうです。

ストーリーは、クラシック・ギターを学んでいた少年ユジーンがブルースマンになるべく、現存しない「ロバート・ジョンソンの30曲目」を知っているという伝説のブルース・マンであるウイリー・ブラウンに出会うことから始まります。
以降は旅あり、恋ありでブルースの極意を掴んでいくというギタリストにはたまらない内容の、ブルースを主題としたロードムービーです。
途中、十字路で悪魔が現れるという描写もロバート・ジョンソンの「クロスロード伝説」がモチーフになっています。

そして見どころはなんと言っても最後のギターバトルです。
主人公のユジーンが対するは、Steve Vai大先生が演じる悪魔の手先であるジャック・バトラー。
背後のマーシャルとラックが時代を感じます。笑

(Image credit: Michael Mesker)

この時ヴァイ先生が使っていた赤いフロイド仕様のJacksonはのちにCustom Shopが”Crossroads Replica”として販売していました。

このギターバトル・シーンでのユージン・パート、テレキャスターでの超絶ギターも、
「ライ・クーダーほどのギタリストならなんでも弾けてしまうんだな…。」
と最初は思ったのですが、ここばかりは流石にVai先生が担当して吹き替え演奏していたようです。笑

ぜひ年末年始映画を見て過ごされる方は、今一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

余談ですが、ローリング・ストーンズの名盤として知れれている「Let It Bleed」の2曲目”Love in Vain”(ロバート・ジョンソンのカバー)では、ライ・クーダーのマンドリンによる名演を聴くことができます。
ロバート・ジョンソン繋がりということで、こちらも要チェックです。

今回はこの辺で。

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