[ニコニコ雑記] 梅雨に聴きたい”RAIN”ソング その2
こんにちは、店長の野呂です。
前々回”Rain/雨”ソングを3曲ほど紹介いたしましたが、まだまだ他にもいい曲はたくさんありますよね。
梅雨で雨が続けば倉橋ヨエコさんの代表曲”今日も雨”がより一層素晴らしく感じられたり、
雨が上がって晴れた夕暮れにはTHE BLUE HEARTSの”雨上がり”のように心が踊るいい感じになったり。
そんな訳で、今回もお気に入りの”Rain/雨”ソングを紹介してまいります。
今回の1曲目はこちら。
1971年にシングルカットされた、Creedence Clearwater Revival (CCR)の名曲、“Have You Ever Seen The Rain?” です。
タイトルの「その雨を見たかい?」の「その雨」とは、歌詞の中で「晴れた日の雨=天気雨」のことだと言及されています。
(サビの最後の部分が、”I want to know have you ever seen the rain comin’ down on a sunny day?”となっています。)
「晴れた日に降る雨」とは、何のことでしょうか。
一説では、ベトナム戦争に介入していた当時のアメリカの世相を反映していて、「雨=爆弾」を表現しているのではないかと言われています。
ベトナム戦争中に多く使われた「ナパーム弾」(=ゲル化油脂焼夷弾)は落下時に空気との摩擦で雨粒のように青白く輝いたといいます。
実際に当時のアメリカでは放送禁止となっていますね。
(しかし後年に作詞作曲者のジョン・フォガティは反戦歌であることを否定していて、バンドの栄光やメンバー間の軋轢を表現したものだと説明しています。)
サビも「知りたい、君は晴れた日の空から爆弾が降るのを見たことがあるかい?」だとすると…、
色々考えさせられますよね。
ドライブにはもってこいという感じの軽快な曲調のため、日本でもCMなどで広く親しまれている曲です。
先日にも某ドーナッツ・チェーン店でかかっているのを聴きました。
しかしCMで採用されている場合には、なんとも複雑な気分になっちゃいます。笑
続いては、1980年発売の日本が誇るロックアンセム、RCサクセションの“雨上がりの夜空に”です。
作詞作曲は、忌野清志郎&仲井戸麗市の名コンビ。
イントロのDsus4をアクセントとしたシンプルなギターリフだけで最高にかっこいいですよね。
ちなみに仲井戸麗市氏はこのDとDsus4を6弦10フレットをルートとしたフォームで弾くことが多いです。
ローコードで弾く方が遥かに弾きやすい気がするのですが、音色的なこだわりがあるのかもしれません。
歌詞は忌野清志郎氏の雨で壊れたガタガタの愛車(=日産サニークーペ)をモチーフに書かれたものですが、
いたるところに車と女性をかけたダブルミーニングが散りばめられています。
「こんな夜に おまえに乗れないなんて
こんな夜に 発車できないなんて」
というサビは、ライブで聴いたらブチ上がること間違いなしでしょう。
最後は、荒井由実(=松任谷由実)さんの“雨のステイション”です。
1975年に発売された3rdアルバム「COBALT HOUR」に収録された名曲ですね。
参加ミュージシャンは下記の通りのメンバー。
ベース:細野晴臣
ギター:鈴木茂
ドラムス:林立夫
キーボード:松任谷正隆
今となってはレジェンド・クラスのそうそうたる顔ぶれです。
曲のステイションは西立川駅のことみたいで、梅雨時にシトシトと降る雨をイメージして書かれた曲のようです。
(歌詞で六月と出てきます。もう過ぎてしまいましたが。笑)
かなりゆっくり目のBPM&ゆったりとした曲調、少しくぐもった感じの音色が、梅雨時の長雨を彷彿とさせます。
ちなみに荒井由美時代の鈴木茂さんは、
ほとんど全ての楽曲でピックを使わずに指弾きであったと公言していますね。
ピックアップセレクターも大抵センターを使っていたんだとか。
柔らかな音色が心地よいです。
余談ですが、荒井由実さんには”12月の雨”という曲もあります。(2ndアルバムの「MISSlIM」に収録)
こちらもまた、12月になったら紹介したいですね。笑
今回はこの辺で!!