[ニコニコ雑記] 梅雨に聴きたい”RAIN”ソング

こんにちは、店長の野呂です。

梅雨はだらだらと雨が降り続き、なんだかユウウツな気分になりますよね。

だらだら降るだけならまだしも、先日は雨予報でもないのに通勤時に滝のようなゲリラ豪雨に見舞われ散々な目に遭いました。

今年の夏は猛暑になるとの予測もあり、例年よりも一層ゲリラ豪雨にも要注意となりそうです。

ところで、“Rain/雨”という単語は国内外問わずたくさんのアーティストが曲名に使用していますね。

時代を超え、ジャンルを超え…、歌詞に含んでいるものまで合わせたらとんでもない数になるのではないでしょうか。

昨今ではサブスク等でプレイリストの作成が可能な音楽媒体が増えましたが、自分のお気に入りの“Rain/雨”プレイリストを作成したらこの時期を楽しい気分で乗り切れそうです。

さて、今回はそんな低気圧で気も滅入ってしまうような梅雨でも聴きたくなる”Rain/雨”ソングに関して、私のお気に入りをいくつか紹介させていただきます。

まずはThe Beatlesの”Rain”!! (いきなりのド直球。笑)

1966年発売のシングル”ペイパーバック・ライター”のB面に収録されており、オリジナルアルバムには未収録。
レコーディングされたのはリボルバーのセッション中になります。

ジョンの”アクシデント”(気になる方はwikiで)によりヒントを得たリバース(逆再生)を使用したボーカル、回転数を変え変調させたオケなどまさにサイケロック創世記の名曲といえます。
天気に一喜一憂する人々に対して、「Rain, I don’t mind」と歌うジョンらしい歌詞が素敵ですよね。

ちなみにチジックハウスで撮影された映像が有名ですが、実はこれがMVの先駆とされており、ジョージは後に”MTVは僕らの発明さ”と冗談まじりで語っています。笑
この映像でジョンが弾いているのは同年の来日公演でも使用された塗装が剥がされる前のCasino、ジョージは1963年製SGを弾いております。

この曲についてリンゴは自身のドラミングをベストプレイだと語っていますね、歌心が満載な本当に素晴らしいプレイで聴くたびに感動します。

次は James Taylorの代表曲の一つ、”Fire and Rain”。

1970年発売の”Sweet Baby James”に収録されており、歌詞にも出てくる幼少期の友人スザンヌの死、自身の薬物中毒、バンドの崩壊など「炎も雨も見てきた」彼の心境が綴られた名曲ですね。

この曲でピアノを務めているのはキャロル・キング。
彼女が翌1971年にリリースしたジェイムス・テイラーに向けて書いた曲である”You’ve Got a Friend”は、
この曲で繰り返される歌詞の
「I’ve seen lonely times when I could not find a friend.」
(友達もいない、一人ぼっちの時間もあった)
に対するアンサーだと後に語られています。

この頃のジェイムス・テイラーが使用していた楽器はGibson J-50。
またサポートバンドが豪華なことでも知られており、ギタリストにはMichael Landauを起用していますね。

最後は国内アーティストより、私が敬愛して止まない宇多田ヒカルさんの”真夏の通り雨”。

2010年の音楽活動休止、2013年の8月に母・藤圭子の死があり、母親が音楽そのものだったという彼女は「もう歌うなんて無理」と当時は思ったといいます。
しかし、その後2015年の自身の妊娠を機に再び音楽制作に取り掛かかることを決め、「母の死」をテーマにして第一に書き上げた楽曲です。

歌詞の「降り止まぬ 真夏の通り雨」という一節が、真夏の母の死の悲嘆を見事に表現し切っていますよね。
「通り雨」なのに「降り止まぬ」という表現は衝撃的です。

他にも、メロディの音階やバスドラムのみを使用したリズムアレンジも斬新で、荘厳な雰囲気に仕上げられています。

今年に入ってもシン・エヴァンゲリオンのタイアップで新曲を発表したり、配信限定シングルをいくつかリリースしたりと活発な活動を展開してくれている宇多田ヒカルさんですが、新作のアルバムは3年以上発表されていません。
そろそろ出るんじゃないか?と、発表を心待ちにしております。

皆様も”Rain”プレイリスト作ってみてはいかがでしょうか?
今回はこの辺で!

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