[ニコニコ雑記] 没後2年、リトル・リチャードとギタリスト。
こんにちは、店長の野呂です。
明後日、5月9日はリトル・リチャードの2回忌です。
リトル・リチャードは1932年生まれ、1955年にスペシャリティー・レコーズからデビューします。
「Tutti Frutti」や「Long Tall Sally」をはじめ大ヒットを飛ばし、映画「The Girl Can’t Help It」に主題歌も提供するなど大活躍でしたが…。
人気の絶頂期に突如引退を発表、神学を修め牧師になりました。
しばらくはゴスペルしか歌わずにロックから離れていたものの、1962年にカムバック!
なんとカムバックツアーの前座では、The Beatlesも参加しています。
(シングル”Love me do / P.S. I Love You”を発売した頃です。 )
リトル・リチャードの熱狂的なフォロワーとして知られているポールは、当時さぞ喜んだのではないでしょうか。
リトル・リチャードの強烈なシャウト、奇抜な衣装やヘアスタイル、激しいステージングがロックに与えた影響は計り知れませんね…。
さて、ここからギターショップらしい話題になります。
ライブサポートをしていたギタリストについてです。
その名は、Jimi Hendrix。
ジミは兵役を終えてからエクスペリエンスでヒットを飛ばすまで、セッションギタリストとして活動していました。
そして1965年ごろに行っていたサポートワークの1つが、リトル・リチャードのバックだったわけです。
しかし、派手なファッションでキメて、過激なアクションとサウンドを放ち、後に大スターとなるジミ。
サポートだからといって大人しくギターを弾いていた訳がありませんね。
リチャードに「俺より目立つな」と怒られたとの逸話が残っているほど、派手な衣装とアクションで爆音だったそうです。
確かに当時の画像を検索すると、サイドマンのはずがステージの最前でプレイするジミの姿が確認できます。笑
リトル・リチャードの他にも多数のセッションワークが記録されております。
・The Isley Brothers
・Buddy and Stacey
・Frank Howard and the Commanders
・Curtis Knight and the Squires
などなど錚々たる仕事っぷりです。
最後にこの頃のジミが使用していた楽器についてです。
まず少し遡った従軍中ですが、Danelectro 3022を使用しています。
画質の粗い白黒写真しか残されていないので定かではないですが、カッパーのフィニッシュでマッチングヘッドに見えます。
そしてセッションマン時代に入ると複数のギターが確認できます。
・Epiphone Wilshire (Cherry) トレモトーンがついています。
・Fender Duo Sonic (White) これはトレモロを後付けされています。
・Fender Jazzmaster (White) おそらくマッチングヘッド
・Fender 1962 Jazzmaster (Sunburst)
ラストに記載したサンバーストのジャズマスターを使用している画像が1番多く、おそらくLittle Richard期やIsley Brothers期のメインギターだったと思われます。
ちなみに数年前にワイト島の時に使用していたMarshallと共にこの62年製のJazzmasterはReverbに出品されていました。(今でも商品ページは見ることができますので、興味のある方は「jazzmaster jimi 1962」で検索!当時で8,400万ほどの価格でした!)
アンプはブラウンフェイスのFender SuperやブラックフェイスのBassmanかBandmasterが背後に写っています。
イギリスに渡ってからはMarshallのイメージですが、ライブでもレコーディングでもMarshallの裏にFenderが置いてあったりします。
当時マイキングしているアンプが後ろに隠れていることも多く、もしかしたらジミが好んだ音はFenderだった説もありますね。(この話題に関してはこちらのブログでも取り上げています)
ギターショップのブログなのでほぼジミの話になってしまいましたが、いつかギターだけではないオールディーズ勢のお話も書きたいなと思います。
今回はこの辺で。