[ニコニコ雑記] 渋谷に最もゆかりあるギタリスト
こんにちは、店長の野呂です。
今週末の10/15は日本が誇る名ギタリスト、渡辺香津美さんの誕生日です。
1953年生まれなので、今年で69歳になられます。
現在も現役バリバリで活躍されており、その変わらぬ高いモチベーションとバイタリティには本当に感服いたします。
さて、タイトルについてですが…
渡辺氏は渋谷にかなりゆかりのある方だったのです。
なんと、JR渋谷駅から当店ニコニコギターズへ向かう途中に聖地巡礼ができるほどです。笑
まず出身が渋谷区なのはもちろんのことですが、ご実家はなんと宮益坂下のたばこ屋さん。
今現在ビックカメラや映画館がある建物の隣(駅に近い方)のビル辺りが生家だったようです。
小学2年生ごろからオルガンやピアノを習い始めたものの、あまりのめり込むことはなかったようでしたが、小学6年生になると加山雄三氏をはじめとしたヒーローたちの影響もありギターを手にしました。
しばらくは独学でギターを弾いていたようですが、一度しっかりギターを習おうということで、これまた当店の近く宮益坂のギター教室に通い始めたそうです。
そこでうけた「ジャズをやってみたら」というアドバイスによりジャズの道に入ることに。
その後は中牟礼貞則氏と出会って本格的にジャズギターをはじめ、そしてご存知の通り、なんと17歳という若さでデビューすることになるのです。
当時は東急プラザ近くのオスカーをはじめ様々なジャズクラブに出演していたそうで、観客としても渋谷ジァンジァンやクアトロ、公会堂などに足を運んだとインタビューでも語っていらっしゃいます。
そんな渡辺氏はかなりの機材好きで有名で、80~90本ほどとかなり多数のギターを所有されているようです。
いまだに新作のエフェクターやアンプも多数購入&使用する音への探究心の深さは素晴らしいですね。
80年代以降はAlembic、Steinberger、PRSなど、かなり早い時期から先進的な楽器を使っていらっしゃいました。
個人的に印象に残っているのはやはり、YMOのワールドツアー参加時に使っていたAria Pro IIのRS-850です。
ノイズキャンセル用のセンターピックアップやアクティブプリアンプなど、当時渡辺氏が所有していたAlembicを参考に作られたそうです。
スルーネック構造はもちろん、ブリッジやテイルピースの形状、ブラスナットまで元の楽器が想像できる仕様です笑
また、80年代中頃以降に登場したPRS Custom24もよく目にする楽器だったので印象深いです。
所有のブルーの1985年製の個体は、なんと当時まだほぼ無名だったポールさんがNAMMに持って行ったうちの1本だったようで、Custom24としてはおそらくかなり最初の方のロットだと思われます。
現在はニューヨークのビルダーで、惜しくも2020年にこの世をさったAbe Rivera氏製作のアーチトップをメインにご使用されています。
最後に当店スタッフに教えてもらって最近知ったアルバムなのですが、75年に発表された “Hidefumi Toki Quartet”の「Toki」にギターで参加している渡辺さんの若さ漲るアグレッシブなパフォーマンスにはとても感銘いたしました。
土岐さんのサックスも凄まじくかっこいいので、必聴です。
今週末はそんな渡辺さんゆかりの地、”渋谷”に是非遊びに来てください。
ご来店お待ちしております!!
今回はこの辺で。