[ニコニコ雑記] 話題の映画 〜名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN〜
こんにちは、店長の野呂です。

米国では昨年末より、日本では先月末より公開されて話題となっている映画「A COMPLETE UNKNOWN」を先日見てまいりました。
物語は俳優のティモシー・シャラメが演じる”若き日のBob Dylan”が主人公となっています。
まだ無名だった19歳のボブ・ディランはヒッチハイクでNYへ、やがてフォーク・シンガーとしてその才能で人々を魅了し、瞬く間にスターダムを駆け上がります。
しかし有名になればなるほど周囲の期待や本来の自分自身とのバランスをとるのが難しくなり、その胸中には大きな葛藤や苦悩が。
そんななか迎えた1965年ニューポート・フォーク・フェスティバル、エレキギターを手にした過激なパフォーマンスは後に語り継がれ大きな影響を与えることに。
あらすじとしてはザッとこんな感じの構成となっています。
何と言ってもこの映画の最大の見所は、劇中で披露される40曲を上回る数の楽曲がいずれも役者たちによる生演奏・生歌によって披露されている点です!
ティモシー・シャラメは見事にディランを演じきっており、独特な歌の節回しのみならずギターの持ち方、立ち方、ピッキングフォームに至るまでがとても高いクオリティで再現されていました。

また、Joan Baez(ジョーン・バエズ)を演じるモニカ・バルバロ、Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ)を演じるボイド・ホルブルックも非常に素晴らしい歌や演技でした。
特にジョニーキャッシュは口元の歪み方から目元のシワの寄り方まで本人のイメージそのままで、思わず笑ってしまいそうになりました。
そしてこの映画で感心したのが、役者が手にするギターによってサウンドもきちんと変わっている点でした。
Gibson J-45やNick Lucas SpecialやJ-200、12フレットジョイントのMartin 0-45など、列挙したアコギ以外にも様々な楽器が登場しましたが、いずれも「その楽器で録ったんだろうな」と感じさせるだけの説得力があるサウンドで、音楽映画の基本である”音”そのものへの強いこだわりを感じます。
ボブディランに馴染みがあまりない映画ファン・音楽ファンでも楽しめる作りになっておりますので、オススメです!
そしてギターファンの方は是非そのサウンドに注目してみてください!
また、当店にはBob Dylan関連Gearの在庫がございます。
ドンピシャスペックではありませんが、以下の商品も是非チェックしてみてくださいね。
今回はこの辺で。


