[ニコニコ雑記] 販売中の楽器紹介 その7 ~ES-355 バリトーンSW~
こんにちは、店長の野呂です。
前回に引き続き、販売中の楽器の魅力を皆様にご紹介いたします。
今回は非常に高い人気を誇りながらも市場流通数が少ないタイプのES-355モデルを入荷いたしましたので、以下に取り上げます。

こちら、Gibson Memphis 2018 Custom ES-355 Bigsby VOS (Cherry) です!
2019年4月頃をもって閉鎖となったMemphis工場製となっています。
生産が完了となった今でもメンフィス工場のハイクオリティな製品は高く評価されており、現在は中古市場で非常に人気があります。
そして数あるES-355のカラーやスペックの中でも、Cherryカラー、B7 Bigsby&バリトーンSW付きという特徴を兼ね備えた個体はお探しになっているお客様がたくさんいらっしゃる印象です。
Johnny Marr (ジョニー・マー)への憧れとリスペクトからNoel Gallagher (ノエル・ギャラガー)やBernard Butler (バーナード・バトラー)が手にしているES-355も上記の仕様を備えており、その人気には彼らの影響が大きいのではないでしょうか。
また、Keith Richards (キース・リチャーズ)といえばバリトーンSWのないエボニーブラックのES-355のイメージが強いですが、ES-355を頻繁に使用するようになる1998年のツアーの頃にはチェリーの個体もよく手にしていました。
キースのチェリーの個体もB7 Bigsby&バリトーンSW付き(1960年製)ですが、バリトーンスイッチは取り外されているようです。
(キースがES-355を使用しているのはやはりチャックの影響でしょう。)

さて、そんな人気のES-355モデルですが、「このバリトーンスイッチとは一体どんなものか」というご質問を店頭ではいただくことが多いです。
詳しく見てまいりましょう。
1から6まで番号が振ってあり、それぞれのポイントで「カチっ」と止まるようにクリックが設けられたロータリータイプ型の構造となっています。
PUセレクターやボリューム&トーンとは完全に独立しており、作用としては一言で表すと特定帯域の音を取り除くノッチフィルターと考えてよいです。
1から6にかけて異なる数値のコンデンサがプリセットされており、代表的なコンデンサの数値としては以下のものが使用されているようです。(ただし年式により異なる数値の場合もあり。)
1:バイパス
2:1000pF
3:3000pF
4:0.01μF
5:0.03μF
6:0.22μF
B.B.KingやFreddie Kingはポジション2や3を頻繁使用していたことで知られています。
また、特定の周波数をカットするということで、音量は1〜6にかけて段々と小さくなっていく様に感じます。
現代ではあまり積極的に使用されているイメージはありませんが、まだペダルタイプのエフェクターがなかった当時としては、このような手元で音色をコントロールできる回路の存在は画期的だったことでしょう。
なかなか個性的なサウンドを作り出すことができますので、皆様も是非このバリトーンSWを使ってオリジナルなトーンを追求してみてください!
こちらの商品は本日よりHPに掲載して販売中となっております。(商品ページはこちら)
ご来店いただけるお客様は、もちろん店頭でお手に取ってお試しいただけます!
何かご不明な点やご質問等ございましたら、こちらからお気軽にお問い合わせくださいませ。
当店では全国各地への通信販売も承りしております。
注文方法やお支払い方法に関しては当店HPのこちらのページをご参照ください。
次回紹介のアイテムもお楽しみに!
今回はこの辺で。