[ニコニコ雑記] 1974年製ハードテイルのストラト

こんにちは、店長の野呂です。

普段から私自身が使用していることもあり、入荷の機会がある度に個人的には心が躍るハードテイル仕様のストラト。
今回は1974年製のものが入荷いたしましたので、紹介させていただきます。

こちらです!
ラージヘッド&ブレットトラスロッド&Fキーペグといった、この時代ならではのルックスがお好きな方も数多くいらっしゃることでしょう!

“ハードテイル”なのは、ボディバックをご覧いただくと一目瞭然ですね。
通常はスプリングキャビティがあり、バックパネルで蓋がされているところでございますが、ボディへダイレクトに裏通しで弦を張るテレキャスターのようなスタイルになっています。

ブリッジ部分に注目いただくとアームを差し込む穴がなく、ブリッジのねじ止めがサドルの真下の位置になっており、通常のストラトとは明らかに異なることがお分かりいただけることでしょう。
(このブリッジは2ハムバッカーのテレキャスターシンラインで使用されているものと同様です。)

ボディ材はアルダーで、注目の重量は3.23 kg。
この時代の通常のストラトと比較すると、極めて軽量です。

「ボディバックにキャビティによる空洞がない分、通常のストラトより重いのではないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は重たいイナーシャブロックを搭載している通常のストラトより軽量であるケースが多いのもハードテイルの特徴となっています。

サウンドは金属製のイナーシャブロックを通じて弦を張るストラトタイプとは違い、金属的な響きが少なくより若干ウッディな印象です。
また、裏バネに由来するリバーヴ感がなくテンションも通常のストラトより強めなため、よりダイレクト感があってタイトな音像が得られます。

そんなハードテイルストラトの使用者ですが、日本国内では山下達郎氏が使用していることで知られています。
ギターマガジンWEBにて2022年に記事が公開されていましたが、57年製のボディに70年製のネックを組み合わせた個体を古くから使用されていらっしゃいます。

その他にも、Ron Wood、Nile Rodgers、Robbie Robertson、Robert Cray、Jake E. Lee、Stephen Malkmus (Pavement)など、実は様々なギタリストが使用しております。

今まで一回もハードテイルのストラトを弾いたことがない方や、普段テレキャスターを使用しているがどうもストラトには苦手意識がある方にこそ、是非一度試していただきたいですね。

ご来店お待ちしております!

今回はこの辺で。

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