[ニコニコ雑記] Cornell Dupree ~ソウルに歌う職人ギタリスト~ 前編
こんにちは、店長の野呂です。
先月から個人的にGibsonハコモノへの関心が高まっており、最近はその一環でハコモノサウンドが楽しめる70年代のソウル/R&Bを好んで聴いております。
しかし今回はそんな当時のソウル/R&Bシーンの中では少数派の、ハコモノではなくテレキャスターをメインで使用するギタリスト、コーネル・デュプリーに関して取り上げたいと思います。笑
写真は以前に在庫していたYAMAHAのシグネチャー・モデル “Pacifica 1512CD”
2009年に68歳で亡くなるまで、生涯で2,500枚を超えるアルバムに参加した事でも知られるコーネル・デュプリー。
彼の特徴は、「歌うようにシングルノートを弾いていても常にグルーヴィーなタイム感」であること、「自在な強弱で楽曲を彩るバッキングワーク」なのではないかと私は思っています。
絶妙なタイミングでキレよく入ってくるダブルストップを多用したオブリガート、ピック弾きの合間にネックエンド付近を中指で撫でるように鳴らして柔らかなアタックを出したり中指や薬指で弦を引っ張るように鳴らすことでパーカッシブに鳴らしたりする多彩なタッチニュアンスは、その独特のタイム感と相まって聴いていて心地よく、しかも適度に違和感があり非常に耳に残ります。
また、フレーズがブルージーなのでロック畑の人にも聴きやすいのではないでしょうか。
70年代にメインで使用していたFender Telecaster はピックガードを外してセンターにデュアルモンドPUを増設し、ピックガードのねじ穴を謎の金属で埋めた独特のルックスです。
(6弦側のボディトップに描かれた鳥のようなものは一体何なのでしょうか…。由来を知っている方は教えてください。)
通常のコントロールプレートの下にプレートを増設して、センターPUの動作に関わるトグルスイッチも備わっています。
70年代のライブ映像ではこちらのギターを弾いてる様子が確認できますので、よかったら観てみてくださいね!!
次回は、デュプリーが参加しているおすすめライブ盤をいくつか紹介したいと思います。
では今回はこの辺で!!