[ニコニコ雑記] ESPとロンウッド
こんにちは、店長の野呂です。
今回は新着の楽器を紹介させていただきます!
こちら、ESP Ron Wood Style Order TE Model です!
生産されたのは1980年代後半頃。
ロンウッド・モデルのテレキャスターが正式にカタログモデルとして掲載されるのは、手元の資料によると1989年以降のようですので、それ以前にオーダーされたものでしょう。
フロントハムバッカー、22フレットの1ピースメイプルネック、6連ブロックサドルが特徴的な仕様です。
6連ブロックサドルとフロントハムに関しては、キースの使用する多くのテレキャスターとも共通の仕様ですね。
ピックアップは現行品のシグネチャーモデルのスペックと共通しており、フロントのハムバッカーが”LH-200″、リアがD弦のポールピースが高めに設定されているスタッガードポールピースタイプの”TS-120R”です。
コントロールキャビティのわずかな拡張やストラップピンの交換はありますが、年式を考えればかなり綺麗なコンディションが保たれています。
是非この機会にご検討くださいませ。
さて、ここからはESPとロンウッドの歩みに関して少々振り返ってまいりましょう。
最初にESP関連にロンウッドの写真が掲載されたのが、おそらく1984年。
スペックシート&プライスリストと書かれた紙 (英字で$表記の海外用) に登場し、淡いブルー&メイプル指板のストラトを構えてジャケットを着た姿の写真が使用されています。
同じものと思われるストラトは、1984年発売のストーンズのベスト盤”Rewind”のジャケットにて所持しているのが確認できます。
1989年になると、日本カタログに濃いブルーのテレキャスターが2モデル掲載されます。
B-Bender付きの”TE-200RW”、B-Benderなしの”TE-165RW”です。
このモデルはフロントがシングル、3連サドル、21フレット仕様で、オーソドッグスなスペックとなっています。
TE-200RWは、 Bo Diddleyと共演した1987年11月5日のシカゴでのライブにて使用されていたようです。
1992年のカタログになると、ストーンズファンに馴染み深い2ハムで22フレット仕様、6連サドルを備えた”TER-190″が登場します。
このカタログモデルにはB-Benderが搭載されていないのですが、カタログの商品写真の横のロンウッドのステージ写真では、B-Benderが搭載されています。
(こちらのモデルは実際に1989年以降のストーンズのライブで使用している様子が確認できます。)
ロニーは現在に至るまで、代表曲”Honky Tonk Women”などの演奏の際にはESPの自身のシグネチャーモデルのB-Bender付きTelecasterを使用しています。
先月に発表されたストーンズの来春行われる北米ツアーでもきっと出番があることでしょう。
今回入庫のモデル、B-Benderは搭載されていないタイプですが、気になったお客様はお気軽にメールにてお問い合わせくださいませ。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回はこの辺で。