[ニコニコ雑記] Fano Alt de facto TL6 入荷
こんにちは、店長の野呂です。
アリゾナ州に工房を構えるハンドメイドカスタムギターブランドの“fano guitars”。
近年は日本国内でも人気が高まっており、常田大希さん(King Gnu)や川谷絵音さん(ゲスの極み乙女 & indigo la End)が使用していることでもよく知られていますね。
そんなfano guitarsの最上位シリーズに相当する「Alt de facto」のギターが入荷いたしましたので、今回紹介させていただきます。
こちら、fano Guitars 2014 Alt de facto TL6 (Driftwood) です!
TL6は名前と見た目の通りですが、フェンダーTelecasterのオマージュモデルですね。
「Alt de facto」は完全カスタムオーダーラインとなっており、木材構成、パーツやPUレイアウト、フィニッシュの全てを自在に組み合わせることが可能です。
非常に個性的なスペックとなっておりますので、順に見てまいりましょう。
まずはこの”Driftwood”とネーミングされた独特なフィニッシュに注目です。
ボディだけでなく、ネック裏やヘッドストックのロゴ部分にも同様のフィニッシュが施されていますね。
“Driftwood=流木”の名前の通り、砂の汚れやカビなどによって白濁した流木を表現した独特な色合いとなっています。
フェンダー系ギターとしては珍しく、マホガニー材がボディとネックの両方に使用されている点もポイントです。
マホガニーの木目が透けていることで”流木感”がより一層感じられる気がいたします。
ちなみにfanoではAged・Relic加工のことを”ディストレス”と称しており、こちらは5段階あるエイジングレベルの中間である”Medium Distress”の仕上げとなっています。
続いてハードウェアです。
ピックアップにはTV Jones Power’Tronが採用されています。
オリジナル形状のピックガードとの組み合わさることで、かなりオリジナリティを感じるルックスになっています。
ブリッジはテレキャスターらしく3連サドルのスタイルである”Fano” Short Comp Bridgeが採用されています。
オクターブチューニングに難があることで知られている3連タイプのサドルですが、各弦に異なる段差が設けられていることで通常のものより合わせやすくする工夫が施されていますね。
また、サドル自体が動いてしまわないように枠で囲うことでもチューニングの安定性を高めており、更に枠自体にも厚みを設けることでブリッジミュートなどの時に手が痛くならないような配慮もされています。
(個人的にはとても感動したパーツです!)
最後にネック周りです。
まずは上記のボディバックの写真で確認できる通り、ジェフベックストラトに代表されるようなハイポジションでの演奏性を高めるためのヒールカット加工が施されています。
そして 7.25″-9.5″Rのコンパウンドラディアス指板には、やや大きいサイズ感のフレットが組み合わされており、快適な演奏性が実現されています。
本器は比較的細みな”Early 60s C”と呼ばれるネックシェイプで、おそらくは多くの人にとって違和感なく親しみやすいグリップ感ではないでしょうか。
本日よりWebに掲載して販売開始しております!
店頭ではもちろんお手にとってお試しいただくこともできますので、ぜひともチェックしてみてください!
今回はこの辺で。