[ニコニコ雑記] Fenderに黄色い声援を
こんにちは店長の野呂です。
今回のテーマは”黄色”です。
さて、”黄色のギターといえば?”と言われて思い浮かぶのはどの楽器でしょうか。
私が真っ先に思い浮かべるのは、Gibson社の”TV Yellow”。
“Les Paul Jr & Special”のイメージです。
キース・リチャーズ氏、ジョニー・サンダース氏、真島昌利氏、山口隆氏(サンボマスター)、藤原基央氏(BUNP OF CHICKEN)などなど、多くの方に愛用されていますね。
Steve Vaiファンの方的にはやはり”Ibanez JEM777”の“Desert Sun Yellow”でしょうか。
Hideモデル”Burny Yellow Heart”もありますね。
TAK Matsumotoファンの方にはもちろん”Canary Yellow”ですよね。
ところで、Fenderに黄色のギターのイメージってありますでしょうか?
(ブラックガードのテレキャスターは”ブロンド”なので除外です。)
遠い昔ですが、某TV番組で芸能人の方が某大手楽器店営業部で職業体験をする番組をやっていました。
楽器のカラーオーダーをするという企画をだったのですが、芸能人の方は”Fender Japan ST62”を”黄色”でオーダーしておりました。
当時それを見た店員の反応がいまいちだったのを覚えておりますが、番組宣伝効果もあってか売り切れていた記憶がございます。
店員たちの表情が浮かなかった理由は、
”トラディショナルなルックスじゃない”
ということが要因だったのではないでしょうか。
確かにPre CBS的なヴィンテージFenderではあまり馴染みが無いですよね。
黄色いFenderがカタログにラインナップされたのは1981年、
“Monaco Yellow”というカラーが“International Color”の1つとして登場いたしました。
このインターナショナル・カラーですが、ギターではあまり馴染みの無かった色味が多数採用されています。
車好きのFenderさん、おそらくここからヒントを得たのかと思います。
MustangにCapri、FenderさんはかなりのFord好きですね。
ちなみにCapriは欧州Fordなのでアメ車ではございません。
さてインターナショナル・カラーはすぐに姿を消してしまったのですが、
5年後の1986年に別の形で”黄色のストラト”が登場いたします。
Rock in 軽井沢公演、Jeff Beckが抱えていたのは”Graffiti Yellow”というカラーのストラトです。
その後に登場した自身のレースセンサーが搭載されたシグネチャーモデルにもこのカラーは採用されており、
現在でも時折MBSのJeff BeckストラトはGraffiti Yellowでオーダーされています。
これ以降ですがFender Japanでも似たモデルが製作されておりますし、
Fender Custom ShopではJeff Beckモデル以外でも採用されることが増えました。
そんな”Graffiti Yellow”のギター、実は当店にも只今在庫がありまして、こんな色です!!
Fender Custom Shop 2018 1960 Stratocaster Relic (Graffiti Yellow)
やはりビビットなカラーなので、店頭に並んでいると目を惹きます。
またこの楽器に関してはFender製としては珍しくオリジナルでJescarのステンレスジャンボフレットが採用されており、モダンスペックがお好みの方にはぴったりかもしれません!
もちろん他の人とストラトで色被りの心配もほとんどないでしょう、個性的なカラーのストラトをお探しの方にもオススメです。
最後に余談ですがJeff Beckも車好きで有名です。
多数の改造クラシックカー、いわゆる”Hot Rodカー”をお持ちです。
そんな中でもお気に入りだと思われるの車が”Graffiti Yellow”にペイントされているのです!
気になる方はWebで画像検索してみてくださいね。笑
今回はこの辺で。