[ニコニコ雑記] Fender魅惑のブロンド・フィニッシュ
こんにちは、店長の野呂です。
先日、当店に”Fender 1956 Esquire (Blonde)”が入荷いたしました!
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非常にオリジナリティが高く、交換パーツはナットとジャックのみ。
ブロンド・フィニッシュのボディには細かなウェザーチェックがびっしりと入っており、
ヴィンテージの貫禄たっぷりのルックスです。
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出音は”ゴンッ”という低域も”ギャッ”という高域も十分で、
それでいて中域にはしっかりと密度や倍音が感じられる非常に力強いトーンです。
さてさて、今回は個人的にもフェイバリット・カラーである「ブロンド・フィニッシュ」に関して取り上げたいと思います。
まず塗料ですが、ホワイトをクリアに混ぜて乳白色にしたものを吹き付けています。
木目が透けるので、フェンダーでは基本的に木目の目立つアッシュ材ボディにのみ使用されるカラーとなっています。
そして今回一番伝えたいことは、
「実はブロンドはサイドや外周が濃く塗られていてグラデーションになっている!」
ということです。
これはそもそもはボディ材の木取りに関係があります。
ボディを切り抜く位置決めの時には板材の表裏しか見えませんので、実際に切り出してみたらサイドに色ムラなどが発見されるケースがあります。
サイドを濃いめに塗りつぶすことで、そういった場合にもそのムラを目立たなくさせることができるのです。
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こちらの写真は以前に在庫していた
Fender 2014 New American Vintage ’64 Telecaster (Aged White Blonde) です。
よく見ると、ボディサイド/外周が濃く塗られているのが写真からもお分かりいただけるのではないでしょうか。
生産工程を見直して再現度を高めた2012年以降のNew American Vintageシリーズは、こういった部分までキチッと再現されていますね。
今度からBlondeカラーを見る時にはサイドとトップの色味の違いにも注目してみてください!
今回はこの辺で。