[ニコニコ雑記] Fender 1968年製 ジャズベース入荷!
こんにちは、店長の野呂です。
今回は非常に良い状態が保たれているヴィンテージのベースを入荷いたしましたので、紹介させていただきます。
こちら、Fender 1968年製 Jazz Bass (Sunburst / Rosewood) です!
サンバーストの赤味もしっかりと残っており、ヴィンテージでは欠品となってしまっていることも多いブリッジカバーやPUフェンス、フィンガーレストも付属しております!
ボディデイトは’68の4週目。
65年末〜68年頃の個体ではサンバースト外周の黒い部分(リム)が細い個体が多く見られますが、こちらもそのようなカラーバランスの特徴が見受けられますね。
当時上位モデルと位置付けられていたジャズベースでは、アンダーコートにポリエステル系塗料を使用した”シック・スキン・フィニッシュ”がいち早く採用されており、本器も塗装はそのようになっています。
(ジャズベースでは66年の後期から採用されている”シック・スキン・フィニッシュ”ですが、プレシジョンベースでは68年前期からとなっています。)
ヘッドに注目すると、この年式に特徴的な”パドルペグ”が採用されています。
これはそれまでのクルーソン製に代わって66年頃からフェンダー社が自社生産し始めたもので、裏面には”Fender”と刻印してあり、それまでのペグと異なり逆向きに弦を巻かなくてすむ構造となっています。
本器のネックはデイトは「7 JUL ’68」。
ロゴは68年中期より採用されるようになった”CBSロゴ”が使用されています。
ジャズベースでは68年中期から使用されるようになったため、こちらは”CBSロゴ”が採用された最初期の個体となります。
ネックの塗装は68年中期からポリエステル塗料に変更されますが、本器の塗装はまだラッカーが使用されています。
(写真から細かなウェザーチェックの様子が伝わりますでしょうか。)
CBSロゴ&ラッカーネックの組み合わせは過渡期ならではの珍しいスペックかもしれません。
ピックアップやポット、コンデンサもオリジナルが保たれています。
ピックアップはグレイボビン、リアが68年8月8日、フロントが68年8月6日。
ポットデイトはスタックポール社製で、66年17週がいずれも搭載されています。
(フェンダーでは66〜72年頃までは’66ポットが使用されているケースが多々見られます。)
コンデンサは66〜68年に使用されていた通称「トロピカルフィッシュ」と呼ばれている”Philips/Mullard”製メタライズドポリエステルコンデンサの0.022μFが搭載されています。
本日よりWebに商品ページを掲載しておりますので、是非ともチェックしてみてください!
今回はこの辺で。