[ニコニコ雑記] Parkerのアコギとアーチトップ ~Larry Coryellの愛機Part.1~
こんにちは店長の野呂です。
明後日2月19日はLarry Coryell氏の命日です。
2017年に亡くなったので今年で7年が経ちました。
クロスオーバー/フュージュン先駆けのプレイヤーとして1960年代から大活躍され、エレクトリック/アコースティック共に名手として今なお多くのギタリストからリスペクトされています。
また渡辺香津美氏や井上陽水氏など日本のミュージシャンとの共演も多く、1980年代は一時日本に住んでいたことがあったそう。
個人的にはEmily Remlerとの共作「Together」からLarry氏の作品に触れるようになりました。
さて、そんなLarry氏ですがParker製のギターを長年愛用されていました。
Parkerといえば”Fly”のような奇抜な極薄ソリッドボディのギターが有名ですが、アコースティックギターやアーチトップギターも生産されていました。
そしてそれこそがLarry氏の愛用ギターでした。
まずはアコースティックギターの”P6E”モデルです。
このギターが登場したのは2006年。
Parkerが作るだけあってかなりユニークな仕様が盛り込まれています。
スプルース単板トップ、マホガニー合板バック、マホガニーネックと、木材的には普通ですが特筆すべきはこのボディシェイプ。
他に類をみないような独特すぎるデザインです。
ナット幅は42.9mm、25.5インチスケールなので、エレキからの持ち替えがしやすそうですね。
モデル名の末尾に”E”とついている通り、エレアコになっています。
ピックアップはFishman製でアンダーサドルピエゾと、ボディトップにハムバッカータイプのマグネティックPUが搭載されています。
2バンドEQを内蔵したプリアンプが付いており、D.I.アウトが装備されている点もポイントです。
残念ながら2010年にはカタログから消えてしまっているため、とても短命だったのがわかります。
個人的にとても魅力を感じるモデルでしたので、次世代モデルが出てこないのは残念です。
長くなってしまうので今回はこの辺で。
次回はアーチトップモデルを紹介します。