[ニコニコ雑記] PRS Modern Eagle Vのコントロール
こんにちは、店長の野呂です。
PRSの新モデルとして2023年からCOREシリーズに加えられた”Modern Eagle V”が入荷いたしました!
こちら!
PRS 2024年製 Modern Eagle V 10Top (Cobalt Smoke Burst) です!
オプションとなる10Top & ハイブリッドパーツ仕様で、非常に高級感のあるルックスです。
Modern Eagle Vはシリーズ初のHSHレイアウトが大きな特徴となっていますね。
そしてこのHSHレイアウトを最大限活かすようなコントロールが搭載されているのですが、多様なバリエーションの音色が得られる上に非常に扱いやすく実践的な機能となっておりますので、今回はその点についてご紹介いたします。
まずは搭載されているピックアップの説明です。
リア& フロント:TCI Treble & Bass
センター:NS-0
“TCI”はメーカーの説明によると以下の通りです。
「”TCI”とは、Tuned Capacitance and Inductanceの略で、John Mayer Signatureモデル”Silver Sky”の635JMピックアップの研究開発時に発見した技術です。通常市販されているピックアップは残念ながら多少の個体差が生じてしまいますが、TCIの技術により設計通りのサウンドに微調整することが可能となりました。」
(PRS公式サイトより引用)
これは2020年頃から採用されるようになった新たな技術で、現在は様々なモデルに適用されていますね。
ワイヤーやマグネットなどの材料は従来の”Treble & Bass”と同様のようですが、計測器などを使ってコイルの巻き具合を見直すことで個体差をなくし、スムーズな信号伝達を目指したということのようです。
設計と実際の個体の誤差がなくなったことで、設計段階で狙ったサウンドの再現性が高まったと言えます。
サウンド面に関しては様々な意見があるようですが、個人的には滑らかさ、まとまりの良さが向上して上品さが増した印象です。
それでは注目のコントロール部を見てまいりましょう。
5wayのセレクタースイッチは、スタンダードなストラトと同様のポジション選択となっています。
2つのミニスイッチはフロント/リアのそれぞれのタップスイッチです。
Paul’s Guitar以降お馴染みとなったコントロールで、個別に設定できて視覚的にもわかりやすく使い勝手が良いですね。
両方をコイルタップにしておくことで、例えばSSSのストラトと同様の操作感で使うことができます。
もちろん、フロント&センターはシングルのハーフトーンで、リアはハムバッカーで使いたい場合なんかにはSSH配列を選択するなど、場面や用途に合わせて簡単に切り替えられるのはとても便利です。
さらにトーンコントロールはPush/Pullスタイルとなっており、これはリア・フロントの同時ONの機能となっています。
例えば、リアポジションを選択している時にはPullすることでリアとフロントのMIXサウンドが得られます。(フロント選択時も同様です。)
リアとフロントそれぞれをシングルorハムバッカーで選択できるので、テレキャスター的にもレスポール的にもリアとフロントのミックスも使用できるという訳ですね。
また、これはあまり他のギターでは馴染みのない選択肢ではございますが、センターPUが選択されている時(ハーフトーンも含む)には、Pullにより全てのPUが同時に鳴るサウンドが得られます。
PUの選択肢の数はなんと全17種類!
これ一本であらゆる音楽ジャンルに対応可能なのではないでしょうか。
ラウドなディストーション、メロウなクリーン、キレの良いカッティング、そしてもちろんPRS製ギターの大きな長所である高い演奏性を誇りますのでテクニカルなプレイにも最適です。
1本の楽器で様々な曲を演奏する場面がある方は是非ともご検討ください!
今回はこの辺で。