[ニコニコ雑記] SRVは永遠 ~チューブスクリーマーのお話~
こんにちは、店長の野呂です。
33年前の今日、1990年8月27日はSRVことスティーヴィー・レイ・ヴォーンの命日でした。
前年に自身4作目であった「In Step」を発表しグラミー賞を獲得、まだまだ大活躍中の早すぎる死でした。
個人的には映像作品化されている「El Mocambo」をある時期に狂ったように見ていたので、初期アルバム”Texas Flood”に収録されている楽曲には特に思い入れがあります。
音色的にもEl Mocamboの頃の”Fender感”の強い音がとても好みでした。
さて、SRVの機材で外せないのはやはりチューブスクリーマー。
1980年代初頭はエフェクターを使わないことが多かったようですが、1983年頃からVOXのV847ワウと共にチューブスクリーマーが足元に登場します。
これは超初期のSRVのボードです。
TS9が確認できますね。
レベルは10、ゲインはほぼ0、トーンはやや絞り気味のセッテイングで、MXRのLoop Selectorに組み込んで使用されています。
アンプ自体もボリュームがほぼフルにセッティングされているので、SRVはあくまでブースターとして使用していました。
その後TS-808が追加され、El Mocamboのライブの時のように”チューブスクリーマー”直列スタイル”が確立されます。
追加されたTSはややゲインを上げた設定になっており、激しめのソロやロングトーンの際にOnする用になっています。
日によって使用する機種は変わりますが、TS10も含めた3機種の中から選ばれています。
80年代後半に入るとFuzzがボードに追加されます。
Dallas Arbiter製のFuzz Faceですが、中身は当時テックを務めていたDiaz氏によりモディファイされています。
後期の名盤「In Step」でもかなり使用されているので、「あーあの音か」となる方も多いと思います。
もし同じ回路のサウンドを体感したい方はディスコンモデルですが、本家Diazが製作した”TEXAS SQUARE FACE”がおすすめです。
ちなみにこちらが晩年のSRV氏のボードですが、オーバードライブはTS9に戻っています。
意外とTS808とTS10が話題に上がることが多いSRVペダルですが、今一度TS9を試してみるのもおすすめですよ。
ちなみに当店はにはただいまホワイトラベルのTS9が入荷しております。
近日中にWeb UPされますので、是非チェックしてくださいませ。
今回はこの辺で。