ネックグリップの形と手の大きさ比較してみました。 レスポール編
前回はフェンダー編でしたが、今回はギブソン編をやってみたいと思います。
まずはおなじみ比較するスタッフの手の大きさです。
(かなり小さいと思いますので、ご自分の手を測ってみて下さい。)
手首から人差指148mm
親指の付け根から人差し指の先端まで 104mm
親指の付け根から先端まで 52mm
人差し指の付け根から先端まで 60mm
指板面のサイズは年式に関わらず若干の誤差はあるものの、ほぼ一定です。
ナット幅 43mm
12フレット幅 52.5mm
最終フレット幅 57mm
フェンダーと比べると、すでに指板サイズのみでも約1mm程大きいですね。
ネックバインデイング込みの幅となっています。
それでは1本目。測ったのはこちらのギター です。
Gibson Custom Shop 2013 Historic Collection 1956 Les Paul VOS (Gold)
レスポールのネックはまず、指板の両わきとエンド部分にネックバインディングがあるので、その部分に関してはまっすぐに仕上げられており、ネックバインディングの終わりからシェイプが始まります。
握った感覚としては均等な丸みのある、がっしりとしたシェイプとなっていて、塗装がしっかりとされているため、やや滑りにくく、太さが増す感じがします。
しかし、レスポールは指板のラディアスが12Rでフェンダーと比べるとかなり平であり、フレットも高さがあるため、意外と握りごごちは悪くありません。
親指をグリップの頂点付近に置くスタイルの場合、明らかに指板が平らのを感じられますので、セーハも問題なく、特に弾きにくさは感じられません。
しかし握り込んで親指で6弦や5弦を弾いたり、ミュートしたい、となるとローフレット側でもかなり厳しく、12フレットではもう5弦に届きません。(笑)
ちなみに ネックの厚みは 1フレット 24mm 、12フレット 25.5mmです。
(この数値はほぼフェンダーのノーキャスターと同じです!)
1957年モデルも計測しましたが、1956年モデルとほぼ変わらずでしたので2本目はこちら。
Gibson Custom Shop 2014 Historic Collection 1958 Les Paul Figured VOS (Washed Cherry)
1956年モデルと比べると、本当に若干ですがサイドの厚みがすっきりしているように感じますし、ローフレットもやや薄く感じる・・・かも?
厚みを測ってみて1956年モデルとたった0.5mmしか違わないとわかったのですが、
たった0.5mmといえど、体感的には薄さが感じられました。
とは言え、やはり12フレットではシェイクハンドスタイルは難しいですね。
ちなみに ネックの厚みは 1フレット 23.5mm 、12フレット 25mmです。
3本目。
Gibson Custom Shop 2013 Historic 1959 Les Paul Gloss (Aged Dark Cherry Sunburst)
本当に0.5mmってすごい。
こんなに体感が変わってくると驚きなんですが、1959年モデルはシェイプも全体的にすっきりと洗練されたシェイプで、前の2本に比べてローフレットのシェイプの薄さがしっかりと感じられます。
1956年モデルと比べると1mmも薄いですから、当然ですよね。
それでも12フレットに向けて徐々にがっしりとして行きますから、やっぱり12フレットから上のポジションは苦しいなあ。と思います。
ちなみに ネックの厚みは 1フレット 23mm 、12フレット 25mmです。
残念ながら1960年モデルが現在当店の在庫に無いため、比較することが出来ません。
次に入荷があった時にはしっかり測ってみようと思います。
レスポール編はいかがでしたでしょうか?
レスポールのネックはわりと太いですが、握り込むスタイルで弾かないのであれば、指板が平なためコードを押さえるのはむしろ楽だと思います。
ぜひ体感してみてくださいね。