“バースト”と”ゴールドトップ”以外のLes Paulについて
こんにちは。
今回はレスポールのお話です。
と言っても王道のバーストカラーやゴールドトップではないものについて取り上げたいと思います。
オリジナルには存在しえないものが作れるのはCustom Shopならではですし、
故に唯一無二なルックスの楽器が誕生しています。
印象深いものをいくつか紹介していきたいと思います。
まずはこの楽器から。
Gibson Custom Shop 2017 Standard Historic 1959 Les Paul Standard Gloss Hand Selected 3A Quilt Maple Top (Nordic Blue)
青系のカラーはGibsonに非常に少ないため、
PRS的というか少しハイエンドギターの雰囲気が出ます。
個人的な印象ですがメロコア勢にはサンバースト系レスポールユーザーが多い気がしますが、
もう少しラウドでヘビーな感じのアーティストにはそもそもレスポール使用者があまり浮かびません。
音色はさておいてになりますが、この楽器の見た目は割とモダンな音楽にも合う気がします。
色違いもありました。
次はこちら。
Gibson Custom Shop 2015 Custom Crimson Les Paul TATTERED (Art Paint)
特別なギターのみを生産するカスタムクリムゾンラインにより製作されたアートギターです。
“塗装がめくれてきたら鉄の骨組みが表れた”というストーリーの元にデザインされたそうで、
ボロボロという意味の”TATTERED”という名前が付けられています。
レスポールスタンダードで杢が見えず、潰しのカラーどころか
派手にペイントもされているとなるとかなり印象も違ってきます。
カスタムクリムゾンなので当然良い材が使用されていると思いますが、
それを一切見せないスペックと言うのも思い切っていますね。
最後にこちら。
Gibson Custom Shop 2012 Les Paul Custom (Red/M)
カスタムなので少し反則な気もしますが、
あまりにも特徴的なスペックのため紹介したいと思います。
ピックガード穴も空いていないことからもわかるように、
杢を見せたい仕様になっています。
トランスレッドで仕上げられた均整の取れた杢が入ったトップと
ゴールドパーツのマッチングがとてもゴージャスです。
…と言うのが霞むほどのセールスポイントがメイプル指板です。
「メイプルネック」ではなく、「マホガニーネック/メイプル指板」となっています。
「どこでオーダーしたの?」と持っている人がいたら訊いてしまいそうな見た目ですが、
紛れもなくGibson Custom Shop製でした。
いかがだったでしょうか。
エレキギターやロックの象徴とも言えるアイコン的な存在だからこそ、
逆にちょっと持ちづらい…という方も少なくないと思います。
しかしこのぐらいケバケバしていたり、ポップに見えるのなら
印象も変わってくると思います。
音や形は好きだけど…と悩んでいた方に少し希望を持っていただけたら幸いです。
それでは。