ファルコントレモロ!
今回は1980年代の終盤から1990年代にかけて、日本でも生産を請け負っていたブランド “レヴィンソン・ブレード”
について、調べてみようと思います。
Blade はゲイリー・レヴィンソン氏が1985年にスイスに創設したブランドです。
当時流行ったいわゆる”スーパーストラト”ような、SSHレイアウトや演奏性に特化したスペックを多く取り入れているのが特徴で、1987年にはライセンスとして日本でボディを製作したシリーズなどが発表されています。
左は以前に在庫していたモデルですが、どちらもモディファイされており、
そんなところからも当時のスーパーストラト人気がうかがえますね。
ストラトモデルの特徴としては、
・ダブルロック式の ファルコントレモロチューニングシステム
・off/cut/BoostのVSCコントロール
・指板エンドのプラスティックカバーを外すと直接調整可能なトラスロッド
・スパーセル製ロッキングチューナー
・ローラーサドル
など、なかなか便利そうな機能が備わっています。
今回入荷したモデルには搭載されていませんが、
他にもヘッドを貫通する形で取り付けられているテンションガイド(高さが自在に調整できる!)や、テーパードネックジョイントなど盛りだくさんな、まさにスーパーストラトといえるモデルだったようです。
中でもとっても不思議だったのはファルコントレモロ。
初めてみたのでびっくりしたのですが、スプリングがそれぞれ2枚のブロックにかけられていて、
アームダウンの時は小さい方のブロックのみが動き、アップの時は大きいブロックのみ動く様になっていて、大胆なアームアップをしてもブリッジ自体が浮かないので、チューニングが狂いにくいそうです。
今となっては定番化したスペックも、姿を消してしまった仕様もあるのがギターの楽しみなのかもしれません。
ぜひ見に来てください。