フロントハムバッカーのギターについて

こんにちは。

今回はフロントにハムバッカーPUが乗っているFender系ギターについて取り上げたいと思います。

Fender系の楽器だけれどGibson系のような甘いフロントの音が欲しい…
という方も少なからずいらっしゃると思います。

Fender系の楽器からパワフルな音を出したいという思いから
リアをハムバッカーにするSSHストラト的な考えです。

リアハムの楽器はかなりHR/HM感がある見た目に仕上がりますが、
フロントハムだともう少し玄人感のある印象を受けるのは僕だけでしょうか。

今回はそんなギターをいくつか取り上げてみたいと思います。

まずはこの楽器から。


Fender Custom Shop 2017 MBS Bob Bain “Son of A Gunn” Telecaster Relic Master Built by Paul Waller (Blonde)

フランク・シナトラやナット・キング・コールなど多くのレジェンド達と共演してきたギタリスト、
Bob Bain氏が使用していた1953年製テレキャスターを再現したモデルです。

スタジオワークではこのテレキャスターの他にES-150やL-4を
ジャズ系の楽曲を演奏するために持ち運んでいたそうです。

しかし2本の楽器を常に持ち運ばなくてもいいようにと改造を決意、
また同時にBigsby B-16も取り付けたそうです。

フロントにピックアップ・エスカッションは取り付けられていません。


Fender Custom Shop 2007 Masterbuilt Andy Summers Telecaster Relic by John Cruz (Sunburst)

続いてはPoliceのギタリスト、Andy Summers氏が使用していたテレキャスターを再現したモデルです。

ロサンゼルスで学位を取るためにクラシックギターを弾きながら貧乏生活をしていた頃、
現地の子供から200ドルで購入したそうです。

こちらもフロントにピックアップ・エスカッションは取り付けられていません。

他にフロントハムのテレキャスターといえばキース・リチャーズが使用しているミカウバーやサニーが思い浮かびます。

その2本はフロントピックアップにエスカッションがついていますが、
そういえば他にエスカションを取り付けている人がほとんど思い浮かびません。

唯一僕が思いつたのはジョン・レノンが使用していた黒いテレキャスターでした。

最後にこちらです。


Fender Custom Shop 2020 1960s Stratocaster Deluxe Closet Classic Neck Humbucker (Dakota Red)

SSHのストラトキャスターですが、フロントに”H”が来ています。

ちなみにFender社での場合、ピックアップレイアウトの表記はリア側からになります。

なのでFender的に”SSH”とオーダーシートに記載するとこのようなギターが完成することとなります。

そしてこのギターの一番の売りですが、フロントピックアップにはなんと
ホセフィーナ・ハンドワウンドのオリジナルハムバッカーが搭載されています。

このレイアウトだと音量のバランスを気にされる方も多いと思いますが、
リアとセンターには出力の大きいテキサススペシャルが搭載されており意外とバランスが良いです。

かなりインパクトの強い見た目のギターですし、
人と違う楽器が欲しい方に強くお勧めします。

気になった方は是非店頭でご覧になったみてください。

それでは。

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