“ミニマルな制作環境”にマッチする”ミニマルなギター”と”ミニマルなシステム”
こんにちはスタッフ高橋です!
早いものでもう年末ですね、
みなさま今年1年いかがでしたか?
個人的には去年に引き続きあまりお出かけした記憶がなく、
さらっと終わってしまった印象でした。
しかし言い換えれば”弾きこもり”してたわけで、
楽器屋さん的には正解なのでは…とも言えますね、真相はいかに。
さて。
DAWと向き合いつつ“弾きこもり”をしていると制作環境ってすごく気になるもので、
“どうすればギターを持ったままスペースキーとコマンドとシフトとRを楽に押せるか”
この問題と日々戦うことになるわけです。
同時に
”どうしても使いたいエフェクターをインタフェースの横に上手に置けるか”
という問題や、
“なんなら足元にボードを置きたいけれど足の置き場があるのか”
なんて問題も出て参ります。
解決するにはどうすればいいのか…簡単です。
すべて小さくすればいいのです。
部屋が狭くても、ソファーが小さくても、テーブルが埋まっていても…
他のものがコンパクトになれば作業も苦になりません。
そんなわけで今回はあなたのミニマルな制作環境に合った
コンパクトなギターとシステムを紹介していきます!
お年玉で揃えるもよし、なんなら今から揃えて、
帰郷先でDTMしながら年を越すもよしです!
それではまずギターから。
今回の”DTM選手権”において1番小さくを決めるにあたって、レギュレーションを定めさせていただきます。
(ちなみに今回はライン録音を前提として”エレキギター”とさせていただきます)
1.PUがついており、エレキギターとしての体を成すこと。
2.あくまでフルスケール、ミニギターやギタレレなどでは無いこと。
3.帰郷の際に電車や車に迷惑がられずに持ち込めるサイズであること。
但し、ネックを外すなどしてサイズダウンするのは禁止とする。
4.FIA GT3では”年間200台以上の生産が無ければホモロゲーションの取得は禁止”されているが
当企画ではプロトタイプや自作ギターでない限り参加可能とする。
では早速参りましょう!
まずはゼッケン1番 Steinberger Klein GK-4T (写真2018/5/21)
1本目から本命感がありますが最後までお付き合いください。
Kleinは上記のレギュレーションをもちろん満たした上で、
ケースに入れたまま飛行機の機内持ち込みできるのは大きな加点ポイント。
また人間工学に基づいたデザインにより弾きやすく、
コンパクトさ & 軽さにより制作中の作業効率のUPも見込めます。
SSHにレイアウトされたEMGピックアップ、最終24F、トランストレム搭載とかなりポテンシャルが高く、
スペックから察するにシリーズランキングでも上位に食い込むのでは無いでしょうか。
次はゼッケン 2番 Strandberg Boden OS6 (写真2017/6/3)
2007年に登場した新興ブランドによるヘッドレスギターですが、
近年ヘッドレスギターのニュースタンダードとなりつつあります。
こちらも人間工学に基づいた設計 & 超軽量がセールスポイントで、
特に非対称の台形に削り出された”エンデュアー・ネック”はStrandbergの代名詞となっております。
またPUも他ブランドではあまり採用されている例のないLaceのAlumitoneと
なかなかクセのあるマシンではありますが慣れれば強い武器となるはず。
最後、ゼッケン3番 Spirit by Steinberger GT-Pro Deluxe
気軽な気持ちでレースに参加したい(安価でコンパクトなギターが欲しい)
成績不振によりスポンサーが少ない(お年玉があまりもらえなかった)
そんなあなたにはこのギターがおすすめです!
グラファイト製では無いところとPUがパッシブなところがオリジナルと大きく違いますが、
見た目はまんまGL7Tと言っても過言ではありません。
メイプルネック/バスウッド製ソリッドボディのため前2機種に比べると重いですが、
エレキギターとしてはかなり軽くて小さいので作業も移動も楽々です。
さてギターをコンパクトにしたら次はシステムの番です。
こちらも“DTM選手権”のレギュレーションに則り競技を進行させていただきます。
1.ギター用エフェクターとして設計されており、ハイインピーダンスインプットが装備されていること。
2.帰郷の際に電車や車に迷惑がられずに持ち込めるサイズであること。
加えてオーディオインターフェースとして使用が可能など、追加機材なしで
PC/Macと接続できる場合は追加特点が得られる。
3.FIA GT3では”エンジンは条件を満たせばベース車両メーカーの他のエンジンに換装が可能”だが
当企画ではノックダウンやリハウス等、Mod品は参加不可とする。
えー…それでは1位の発表です。
そうです、以上の条件を満たした最強の商品がございます。
Line6 HX Stompです。
Helixの頭脳がこのコンパクトサイズに納められており、
アンプシミュレート、マルチエフェクトはもちろん、サードパーティ製IRデータのロードも可能です。
入出力はメインのステレオアウトに加えステレオのFX Loopやヘッドフォンアウトも搭載し、
PC/Macに接続すればプリセットのEditのみならず24bit/48kHzのオーディオインターフェースにもなる。
エクスプレッションペダルやTapスイッチ等のアサインも可能で、
Midiコントロールも可能とまさにギター以外の全てがまとまった死角なしのシステムなのです。
2018年に登場してもう3年経つものの、これは普段使いから出先用Rigとしてまで、
最強機材の1つなのでは無いでしょうか。
さて今回は”DTM”ミニマリスト機材を紹介させていただきました。
これで自宅の製作デスク周りもすっきりしますし、そのまま出先に同じ製作環境を持ち出せます!
素晴らしい時代になりましたね…
これによりDTM(Desk Top Music)の作業時短ができますので、
余った時間でDTM(ドイツツーリングカー選手権)も見られます。
ギターもモーターレースも若者離れが叫ばれており、
どちらも好きな若者代表の高橋は悲しいです。
確かにどちも初期投資と楽しむまでの努力が必要なのは間違い無いのです。
しかしYoutubeをはじめ無料の動画媒体が増えたり、
録音も撮影も編集も簡単なものなら自分でできるようになったおかげで、
10年前から比べ格段に敷居が下がり、始めてしまえば手軽なものになりました。
2022年は、より多くの方が演奏を楽しめる、音楽人口が増える年になることを
1人の楽器屋店員として切に祈りつつ除夜の鐘を聞きたいと思います。
もちろんモータースポーツも注目、Super GTは来年から新車揃いなはずです。
D1グランプリもエビス南コースが無いシーズンですし荒れること間違いなし…。
何はともあれ皆様どうか趣味で充実した年末年始をお過ごしください。
では!