レスポールのサンバーストカラーについて。
今回はレスポールのカラーについて考えてみたいと思います。
レスポールといえばギターの王道!
独特なフォルムに1本1本個性的な杢目を持つメイプル材を使用した、美しいアーチトップ。
個人的にはとても芸術性の高いギターだと思っています。
そんなレスポールのトップカラー、今では多種多様なカラー名が存在しますが、
実は元の色が褪色して、変化した色味にも名前がついているという、他のモデルには無い面白い特徴があります。
最近はカラー名でも耳にする様になりましたが、The Beauty Of The Burst (BOTB)という名著には、チェリーサンバーストが褪色(フェイド)する過程と美しいカラーのネーミングが写真と共に解説されていて、眺めるだけでも楽しい1冊です。
と、前置きはこれくらいにして本題に入りたいと思います。
まずはチェリーサンバースト。
一番赤みの強いカラーです。
そこから赤みが少しずつ褪色するにつれ、、ティーバースト、ハニーバースト等、明るい色味になっていきます。
2013年に発売されたコレクターズ・チョイス16の “Red Eye” というレスポールは、新品時にセレクタースイッチにタグが付いており、その紙があったために赤みがそこだけ残っているというカラーが再現されており、とても個性的なルックスです。
バースト部分も完全にフェイドしたのがドロップカラーです。
そしてさらに赤みが変化してゆくと、ダーティレモンやグリーンレモンなどの緑ががってさえ見える、独特な風合いを持つカラーとなります。
現在のレスポールは最初からフェイドしたカラーを再現している、という事になりますが、
一つのサンバーストカラーが、様々なカラーになってゆくなんてちょっとロマンですよね。
そしてレスポールはトップの杢目の好みとトップカラーの好みが一致するか、
というのが皆さん悩ましいところかと思います。
ぜひ沢山見比べて、お気に入りの1本を探してみてください。