今回はブライアン・イーノ…の盟友ギタリストのお話です。~Robert Frippの機材の進化についてPart.1~

こんにちは、スタッフ髙橋です。

ついにD1 LightのRd.3&4、名阪まで1週間をきりました!

私は今期心の底から田野結希選手を応援しております。

携帯、PCの待ち受け画面はもちろんのこと、

部屋の壁にはHouse Innovation S15のMSRまなPさん製作のフォトフレームを飾り、

ゲーム内のドリフト用マシンS15もちゃんとあのカラーとホイールにし…

祈る日々です、本当に。

Rd.1 &2は見事にどちらも3位入賞ということで現在ランキング2位ですね。

ただ2回連続1位をとった最上選手とのポイント差はございますが…

次戦名阪で良い結果が出ることを祈っています。

ただ高木お姉さんをはじめ、名阪はマイスターが多いんですよね…

今回も配信に張り付く所存です。

さて。

明日5月15日は私の大好きなキーボーディストのお誕生日です。

ブライアン・イーノ先生、74歳のお誕生日おめでとうございます!

Fripp & Enoの“Evening Star“と”May 28, 1975 Olympia Paris, France”は何度聴いたことか…。

皆様ご存じのお方だと思いますが、一応どんな人かご紹介いたします。

イーノ先生は1948年生まれで、イギリス出身です。

美術学校に所属しその学習に打ち込む傍ら、電子楽器や音声理論に関心を抱くようになり…

結局音楽の方面を極めていくこととなりました。

そんなイーノ先生の名前を当時一躍有名にしたのは”Roxy Music”での活動です。

グラムロック全盛期のロンドンで大活躍したRoxy Musicですが、
イーノ先生は1971年から1973年まで参加していました。

なかなか派手なファッションやらメイクでも有名ですが、
それに負けず劣らず独創的な音楽性でブイブイ言わせて行ったのです。

しかし2ndアルバムの発表直後、ブライアン・イーノはこのバンドを去るのでした。

ここからイーノ先生の音楽性は派手派手な方向から
アンビエントなものや前衛的なものへと傾いていきます。

そのうちの1つが”Fripp & Eno”の作品たちです。

環境音楽にとっても、ギタリストにとってもまさにバイブルと言えるでしょう。

さてここからがタイトルにある通りの本題、盟友ギタリストについて。

そうです、”Fripp”の方を務めるRobert Frippです!

フリップ氏の活動で一番有名なのはもちろん”King Crimson”ですが、
この”Fripp & Eno”や同時期のソロ作品にて、
かなりギターという楽器の可能性を広げようとしていたのが感じられるのです。

テクニック面はもちろんのことですが、楽器店のブログなので機材面のお話を。

1970年代にフリップ大先生は偉大な発明をいたしました。

その名も”Frippertronics”。

「なんだそれ」と思った方のために簡単に説明しますと

“テープレコーダーやテープエコーを使用したルーピング”

です。

ルーパーはおろか、サンプラーも現代のような形で存在していない頃に
Fripp先生はもう現代でいう1人多重録音による即興プレイをしていたのです。

しかしもちろん今のようにフットスイッチで”Rec/Play”とかをできる訳などなく…
決まった長さのディレイタイムの中にフレーズを重ねていくという
めちゃめちゃ難しい神のようなタイム感のなせる技法で演奏していたのです。

名盤 “Let the Power Fall”では空のトラックに1音ずつ重ねていってる工程も録音されているので、
興味がある方は是非聞いてみてください。

またストリングス的な”アタックが遅くサスティンの長いサウンド”を作るために
サスティナーなど無い時代ですのでヴォリュームペダルとファズを使用しています。

ちなみにみなさんきになるであろうファズは”Guild Foxey Lady”が使用されており、
Pete Cornishで製作されたカスタムボードの写真から3ノブモデルなのがわかります。

Foxey LadyはOEM生産モデルで、中身はおろか筐体もいわゆる”トライアングル・マフ”
と呼ばれるBig Muffと全く同じです。

エフェクターの接続順ですが、

Foxes Lady → Volume Pedal → Wah

となっており、後年もこのつなぎ順なのでインピーダンス等による
エフェクトのかかり具合を考慮した結果こうなったのでしょう。

インタビューを読む限り、70年代当時のギタリストとしてはかなり珍しく、
インピーダンスの変化による音の違いを始め、機材の構造やつまみの効果を
ちゃんと理解している節が随所に見られます。

そんなフリップが自身のサウンドに当時納得など行くはずはなく…
技術の進歩とともに”Frippertronics”はどんどん進化を続けていくのです。

ラック全盛期80年代に入り、デジタル機材がその可能性を大きく広げていくんですが…
恐ろしい長さになってしまいそうなので今回はここまで。

それでは!

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