今回もブライアン・イーノ…の盟友ギタリストのお話です。~Robert Frippの機材の進化についてPart.2~
こんにちは、スタッフ髙橋です。
今週のD1 Lights Rd.3&4 名阪も終わりまして…
田野選手Rd.4は第3位でした!
これでシリーズ第2位、単走ランキングはなんとトップになりました!!
NAのAE86で急に乗り込んできた日比野選手はじめ強敵が多かった中、
シリーズ2位をキープできたのでまずは一安心では無いでしょうか。
さて。
前回に続きRobert Fripp大先生の機材のお話をしたいと思います。
ちなみにPart.1はこちらから。
80年代以降テープを使用したルーピングを使ったパフォーマンスからどう進化していったか。
よりクリアな音質で長いディレイタイムを求め、
ラックタイプのデジタルディレイを乗り換え続けます。
比較的最近までメインで使い続けていたのがtc electronicの2290です。
4台もラックに入っていたのですが、フルで活用しておりました。
2290はその名の通り最長2290msecのディレイタイムに設定できます。
その上デジタルディレイはテープやアナログディレイのように、
フィードバックの回を追うごとにサウンドが大きく劣化していくことがありません。
よって!
プレイバックの音質が”かなり”クリアになったのです!
またサスティンを伸ばす方法もFuzzからサスティナーやギターシンセへと変化。
メインのギターシグナルもギターアンプは使わず、
デジタル系プリアンプ/シミュレーターがラックに入るようになりました。
ギターはギターらしく、それ以外のサウンドは他の楽器らしくという
まさに1人オーケストラに近づきました。
ただ音に病的なこだわりを持つFripp先生が
「よし、これで私の音は完璧である」
なんて思うはずなどなく。
現在はEventide製H8000をディレイとして使用しています。
H8000はギター用でもただのディレイユニットでもなく、
5.1chにも対応するマルチエフェクトプロセッサーです。
つまり映画等の音響系にも使えるクオリティのサラウンドエフェクトが使用できるのです。
Fripp先生はこれを2台ラックにマウントしており、
この2台のみでお値段200万円越えです。
メインのギターの信号はFractal Axe-FX II へ、
ギターシンセはGKの13Pinを経由してGR1へ。
この二つとメロトロン等を操作する鍵盤系の信号と合わせ、
H8000とH3500に送りサウンドスケープを構築しています。
その結果、モニター用2 Mixと外音用6回線、
合計8つのアウトプットが用意されているそうです。笑
さて、Fripp先生はこうしてあの壮大なオケサウンドを作るべく
FrippertronicsとSound Scapeを進化させていたわけです。
まさかの5.1chエフェクトだったとは驚きですが…
今回はここまでですが、いつかあのスイッチまみれのギターのお話もしたいと思います。
それでは!