元祖? なんでもできるギターJames Tyler Studio Eliteのコントロールについて。 ~前編~
こんにちは、スタッフ高橋です!
Super Gtついに延期になっていた鈴鹿300km始まりましたね。
予選から路面はWet、ちょい濡れどころか川でしたが、
こんな時に強いのはベテランドライバー。
ZENT CerumoとGood Smile推しの私ですが、
両チーム共にWet、特にちょい濡れスリック強いですよね。
安心して観てしまいます。
あとGT-Rファンとして&元ZENTの平手晃平選手が所属するCraft Sportsも。
平手さんのアグレッシブなオーバーテイクは毎度アガります。
前回チェッカーで公式練習最速だったMOTUL Autecも…
まだまだ書き足りないくらいですが楽器屋さんのブログなのでこの辺で。
こーやっているうちに全チームを推すようになっていきそうです。
さて。
音楽もギターも掘っていくうちに全部好きになってきたりしませんか?
ロックも、ジャズも、ブルースも、テクノも、アンビエントもやりたい。
レスポールもストラトも、L-5もオフセットも欲しい。
ただ…複数のギターをライブやスタジオに持ち出すのは億劫なものです。
1本で全部やりたい…
それを叶えたのが”スーパーストラト”、
ギター界のスイス・アーミーナイフです。
80年代に登場し当時のセッションギタリストの救世主となったのですが、
そんなスーパーストラト創世記を支えたのがJames Tylerです。
今現在でもハイエンドギターのトップブランドの1つとして君臨し、
現在でも数々のスタジオミュージシャンに愛用されています。
そんなTylerのフラッグシップモデルはStudio Eliteに搭載されるのが
Demeter Mid Boostを搭載した”Rhythm & Lead”サーキットです。
これにより何でもできるようになっているのですが…
複雑さゆえ”使い方が全然わからない”という方が多いのです。
なので今回からに2編にわたりその歴史と使い方を解説したいと思います。
今回はまずその歴史から。
1980年にノーマンズレアギターを去り、自身のショップを構えて
リペアマンとしてキャリアを開始させたタイラーさん。
72年からのキャリアと腕前から多数の顧客を抱えます。
有名なプレイヤーをちょこっと申しますと
マドンナのサポートメンバーで元Giantのフロントマン、Dann Huff
Bon JoviやKarizmaに参加、現在もトップミュージシャンのMichael Landau
Michael Jacksonの”スリラー”でギターを弾いていたDavid Williams
そうそうたるメンツですが彼らをはじめ多くのミュージシャンが店に屯していたようで、
タイラーさんのアイデアの実験も現場からのフィードバックもパーフェクトにできる
ショップとなりました。
そんな彼ら全員は当時からTyler Modのストラトを使用しており、
そこに載っていたのが”Rhythm & Lead”サーキットの原型となるコントロールでした。
現在のBlack Classic Level 3、いわゆるDann Huffクラシック同様のスペックで、
内容としては
・スタックシングルコイルとハムバッカーピックアップ
・各ピックアップのシリーズ/パラレル切替スイッチ
・Demeter Mid Boost
もうすでにStudio Eliteとほぼ同じ内容になっていますが、
違いが2つあります。(カスタムオーダー式だったのであくまで”ほとんどの場合”ですが)
・各ピックアップで”Tap”ポジションがない
・スタジオエリートにない”Tone”コントロールがある。
つまり各ピックアップにある2つのコイルが常に鳴る構造になっており、
ノイズキャンセルにはかなりいい方法ですね。
ちなみに”James Tyler History”には1982年に”リズム&リードサーキットを開発”と記されております。
上記のカスタムストラト等はその前後に誕生しております。
さて次回は完成版Studio Eliteの回路について書こうと思いますので…
今日はこの辺りで失礼させていただきます。
ブログ読んでくださり、有難うございます。
では、またお会いしましょう。