樹脂製の楽器について
こんにちは。
今回は木製でないギターのお話です。
ギターという楽器の98%以上は木製だと思いますが、ときたま別の素材で製作されることもあります。
伝統的なスタイルから逸脱したものである故に個性的な楽器に仕上がっているのでいくつか紹介していきたいと思います。
まずはこの楽器から。
Steinberger 1990 GL-2T (Black)
グラファイト製のボディとネックといえばここから始まったと言っても過言では無いエレキギターの歴史を変えた楽器だと思います。
一体となったボディとネックにアッセンブリーを仕込み、後ろから蓋をするという構造もかなり工業製品的ですね。
3.06kgと見た目の割には重いような気がするのですが、逆に剛性があるため弾きやすく仕上がっているのがわかります。
GMやGPなどの変形ギタースタイルや後年のGLBなどは木製のボディーなので、グラファイトの使用率の高さで言うならばこのGLシリーズが1番かと思います。
次はこちら。
XOX The Handle Single Dot
“ハンドル”というモデル名の通りどこでも持てそうなデザインが特徴的です。
チェコ製のこのギターはカーボンファイバーで作られており、しかも中空構造のためかなり軽量です。
過去に当店で取り扱ったものはなんと重量2.32kgでした。
ネックのみ、もしくはボディのみがカーボンだったり、カーボン製でもファイバーの柄が見えないものもがほとんどです。
しかしこの楽器はネックもボディもカーボンで、ネックがボルトオンでないのも驚きです。
やはり木ではない素材で楽器を作るとやや近未来的な見た目に仕上がりますし、車やバイクなどを彷彿とさせるレーシーな感じもあっていいですね。
KemperやFractalのような光を放つ近代的な機材と合わせて使うとかなりステージでの見栄えが良いのではないでしょうか。
それでは。