歴代マッカーティモデルのお話。 ~その2~

前回はテッド・マッカーティさんを迎え、リスペクトとともにMcCartyモデルが完成したところまででしたが、今回は98年に発表されたFホールモデルのお話です。

ネックジョイント付近とブリッジ下付近にはブロックが残されていますが、他はほぼ空洞で、ES-335のようなセンターブロックはありません。
ギブソンのモデルで考えると、構造的にはES-390が一番近いかもしれません。

ラインナップとしては3種類で

Hollowbody I メイプルトップ/マホガニーバック
Hollowbody II メイプルトップ/マホガニー/メイプルバック
Hollowbody Spruce スプルーストップ/マホガニーバック

木材の違いでモデル名が分けられており、オプションでL.R Baggsのピエゾ付きブリッジを搭載できるようになっています。


ピックアップは”Archtop” が搭載されています。
ちなみに発表当初はMcCarty Hollowbody モデルでしたが、2006年からはMcCartyがはずされ”Hollowbody” となっています。

実はHollowbodyモデルには、ボディの厚みが違う “Archtop” モデルが存在します。
ホロウボディモデルと時を同じくして1998年に発表されたアーチトップモデルは、2004年までにすべてのモデルが生産完了となりましたが、大きな違いはボディ厚でした。

Archtop リム部分で2-3/4”厚、センター部分で4 のフルデプスボディ。
Hollowbody リム部分で1-3/4”厚、センター部分で3 のミッドデプスボディ。

結果的にはミッドデプスのHollowbodyが定番モデルとなりましたが、
ピックアップの名前には今でもArchtopが使われているのはそんな訳なのです。

ソリッドモデルの派生については、また次の機会に。

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