歴代マッカーティモデルのお話。 ~その3~
前回マッカーティにホロウボディモデルが誕生し、独立したところまでお話しいたしました。
今回はMcCartyモデルのビンテージテイストをより強めたモデルとして登場した
“245”と”594”についてのお話です。
まずは2009年に限定モデルとして”DC245”と”SC245”が登場します。
大きな特徴は3つ。
1.バインディングが施されたネック
2.カーリーメイプルがあしらわれたシースルーブラックのサンタナヘッド
3.’57 PAFをアレンジし設計された”57/08”PU
バインディングやPAF系PUの搭載はかなりGibsonへのリスペクトが感じられます。
ヘッドは一見わかりづらいのですが、近くで見ると杢が透けて見えるので
ちょっぴり高級感が増していますね。
ちなみにPUはオプションでソープバータイプへの変更も可能でした。
そして2016年、McCarty 594が登場します。
前McCartyから大きく変わったのは
1.モデル名の通り24.594インチに伸びたスケール
2.ターン数の少ない58/15 LTピックアップ
3.ダブルカットでも2ボリューム/2トーンで、PUセレクターは6弦ホーンに搭載
4.従来のバーブリッジから、よりギブソンに近いブリッジ+テールピースの仕様に
このモデルチェンジにより、さらにGibson側にキャラクターがシフトし
Custom22との差別化がきっちりされた感じがします。
もちろんシングルカットのラインナップもあり、さらにはマッカーティホロウボディII、セミホロウボディモデルも追加されています。
さて3編にわたり続いたMcCarty編も今回で完結です。
ポールさんがかなりのこだわりをギターに対して注ぎ続けているのがわかりますね。
ちなみに先週で66歳になったポールさんですが、
これからもたくさんの名作を作り続けてくれるのを楽しみにしております。